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ママだけじゃない。みんなに必要な「葉酸」の摂り方

2014/07/18 08:00 投稿

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以前に比べて、葉酸の必要性がだいぶ知られるようになりました。妊娠に向けた身体作りにいいとか、妊娠中に必要とか、授乳期には最適など、その程度の知識はあっても、どうやって摂ったらいいのか? 何に多く含まれているのか? そこまでの知識はまだ不足している方も多いはず。

そこで、今回は、知っておきたい葉酸の重要性についてご紹介します。

お母さんには欠かせない栄養素

セミナーやイベントなどを実施し、葉酸の健康に果たす役割について広く情報を発信している一般社団法人 葉酸と母子の健康を考える会によると、葉酸とは、水溶性のビタミンB群の一種で代謝に関わりが深く、タンパク質や核酸の合成に働いて細胞の生産や再生を助け、体の発育を促してくれます。また、細胞が新しくつくり出される場に必須の栄養素で、ビタミンB12とともに、赤血球の生産を助ける造血ビタミンでもあります。そのため、赤ちゃんの新しい細胞が作られる妊娠期や授乳期のお母さんにとって、葉酸は必要不可欠な栄養素とされ、2002年からは母子手帳にも葉酸に関する記述が記載されているほどなんです。

精子にも影響。実は男性にもおすすめ

「葉酸と母子の健康を考える会」の調査によると、葉酸の認知度は、増加したにも関わらず、いまだに、74.3%もの人が「足りていない」と感じています。サプリメントでもいいですが、やはり、ちゃんと食べ物から摂りたいですよね。

葉酸が多く含まれている食品としては、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜があげられ、その他にも、レバーや豆類などがあげられます。

しかし、水、熱、光に弱いため、調理で栄養を損失してしまうことが多く、普段からこれらの食材を食べていても、不足がちになってしまうそうです。

また、カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは2008年、葉酸の摂取量で精子の染色体異常に違いがあることがわかったと発表。すなわち、元気な赤ちゃんのためには男性にも葉酸が必要な栄養素だということです。

簡単に効率よく葉酸が摂取できるレシピ

そこで、「葉酸と母子の健康を考える会」は、早い年齢から葉酸の必要性についての理解を深めるために、葉酸をたくさん摂取できる料理を考える調理競技「葉酸たまご甲子園」を開催しています。

葉酸含有量、アイデア、インパクト、料理のしやすさや味などを総合審査するのですが、先日開催された第6回では京都女子大学が優勝しました。

その際に作ったメニューが「魯山人の葉酸卵かけご飯定食」です。

美食家・北大路魯山人が好んだ「卵かけご飯」に、加熱しても80%以上の葉酸が残る特殊卵である葉酸たまごを使用。その他にもレバー、アボカド、ほうれん草、海苔などを使った料理を発表しました。その中から家でも簡単に作ることのできる2品をご紹介します。

○魯山人の葉酸卵かけご飯○

材料(2人分の分量) ご飯300g(150g×2人分) 葉酸卵2個

【作り方】

1.ご飯を炊く。葉酸卵を手のひらで30分温める。(実用的には葉酸卵を熱湯で1分茹でてすぐに使ってもよい)

2.ご飯に卵をかけ、混ぜる。

○葉酸ロール○

材料(2人分の分量) 

・焼き海苔1枚

~薄焼き卵~ 

・葉酸卵1個 

・サラダ油小匙1/2

~ほうれん草昆布茶和え~ 

・ほうれん草1/2袋

・昆布茶(粉末)小匙1/4

・ごま油小匙1/4

・しば漬け12g

・たくわん10g

【作り方】

1.しば漬けとたくわんをあらみじん切りにする。焼き海苔は横(長い方)半分に折って切る。2枚の海苔を少しずらしておく。

2.<薄焼き卵>ボウルに卵を入れ、均一に混ぜる。フライパンにサラダ油を熱し、弱火で片面焼く。蓋を閉めて火を消し、余熱で火を通す。

3.<ほうれん草の昆布茶和え>ほうれん草を茹でる。☆を混ぜたものに和える。

4.焼き海苔→薄焼き卵→ほうれん草の昆布茶和え→漬物(1本はたくわん、1本はしば漬け)の順に置き、きつめに巻く。

5.8等分に切る。

葉酸は、赤ちゃんが欲しいと思ったらすぐに意識することはもちろん、全ての女性にとって必要な栄養が含まれているとあって、日頃から積極的に口にしていきたいもの。これから、料理の際には、ぜひ、意識してみてください。

[葉酸と母子の健康を考える会]

playing-child via Shutterstock

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