こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
「魅力的でしっかりしているのに、恋愛となると、不適切な男性と関ってしまう女性がどうして多いのか?」世の中の多くの男女がこのことを疑問に思っています。
それを自覚している女性もいれば、「自分はそんな男性とは付き合いたくない」と思いながらも、気づけば不適切な男性と関っていた......という女性もいます。
もちろんこれは、男性にも言えることです。
苦しい恋愛ばかりをしてしまったり、恋愛で我慢ばかりしまう。その原因は、「自分の育った家庭環境」にあるかもしれません。無意識に影響され、進んでつらい恋愛を選んでいる可能性があるのです。
私たちは自分の価値観や人生を創りあげるときは、かならず、自分がこれまでに見てきた経験や、そのイメージを基準にしています。親の影響を受けている場合、そこに気づかない限り、ずっと悪夢のように繰りかえしてしまうのです。
●母親の生き方を真似していない?子どもは、母親の生き方を見て、「愛とはこういうもの」「人生とはこういうもの」「女性とはこういうもの」という価値観を作ります。
学校や社会の女性との交流のなかで、「母親のような生き方だけではないんだな」と思える機会があればよいのですが、良い意味での知る機会に恵まれないと、母親の生き方だけを無意識に取りいれてしまうようになるのですね。
母親が父親の顔色をいつも伺って怯えていると、「結婚生活は女性が犠牲になるものだ」「男は怖いものだ」「女性は価値がない」「結婚したら支配されるだけだ」など、無意識のうちに信じるようになります。
その結果、犠牲にならないために男性に対して争うようになったり、無意識に父親と同じような男性を選んでしまったり、母親と同じように男性に怯え、いつも自信がなく、顔色を伺うようになってしまうのです。
●温かい家庭は作ることができるこうした場合には、自分が「どういう家庭を作りたいのか」「どう愛を伝えあいたかったのか」という選択をしなおしてみましょう。
本来、人は自分の人生を自由に決め、自由に生きることができます。
そして、たとえ子ども時代に温かい家庭がなかったとしても、大人になってからはまったく自由に、自分の「居場所」を作ることができます。親の愛の形にこだわるのではなく、「自分が求めている愛の形」を行動に落としこんでいくんですね。
たとえば、「怒鳴る人ではなく、お互いに話ができる、尊重し合える感性を持った男性がいい」というように男性を選んだり、「対等に意見を伝えたい」「いつも相手の話にお互いに耳を傾け合いたい」など、自分が求める愛の形を明確にしていきます。
ポイントとしては、「こんなことはおかしい、違う!」と感じていることがあれば、その気持ちにきちんと寄り添ってあげることです。
●あなたが望めば、運命は変えられる自分がしたいこと、されたかったことが分かったら、今度はそれを積極的に実行してみましょう。
「怒りっぽい男性」ではなく、「冷静で優しい男性」と積極的に関わっていったり、意識的に意見を言うことを心がけたり、「もっと話を聞いてもらいたかった」という気持ちがあれば、自分から積極的に相手の話を聞くようにします。
親から与えられた価値観に振りまわされる人生は、あなたが心から望み、再選択をすることで、いつでも終わらせることができるのです。
何よりも、自分の人生を意志を持って変えていくという姿勢は、きっと素晴らしい人との恋愛を引き寄せてくれるでしょう。
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