日が落ちるとやってくるおやすみの時間。1日が終わるこのひとときを、どのように過ごしていますか?
就寝前はその日あったことを思い出すという人や、横になったらすぐに寝てしまうという人もいます。なかには子供に読み聞かせをしてから寝るという人もいるのではないでしょうか。
お母さんも、そして子供も大人も、世界中の人がこんな眠りにつけますように.....。そう祈らずにはいられない、愛につつまれた絵本がありました。それが『おやすみなさい』(アノニマ・スタジオ)です。
就寝用のほんのりとした灯りの中でも、文字が白抜きで読みやすくなっている、この絵本。夜空がゆっくりと深い色にかわっていくように、ページをめくるごとに背景の色も深まります。
藍色の夜空に浮かび上がる白いお月さまと、その灯りに照らされたオレンジ色の動物たち。そして紡がれる静かで優しい文章は、マイロハスでもお馴染みのニューヨークで子育てをされているカヒミ カリィさんが翻訳をしました。
カヒミ カリィさんの言葉カヒミさんはこう言います。「『おやすみなさい』のお話は、まるで胸の音を聴いているような気持ち良いリズムがあり、眠りへと導く呪文のよう」だと。
風や木の葉など自然のささやきに注目しながらも、節々で告げられる「わたしの すてきなこ」、「わたしの たからもの」といった包みこむような言葉が、こころに沁みわたり深い安心感をあたえてくれます。
子供のためにも、自分のためにも読み返したくなる絵本です。
[おやすみなさい]
V.アラジディ C.ペリシェ/作
E.チュクリエール/絵
カヒミ カリィ/訳
出版社:アノニマ・スタジオ
価格:1300円(税抜)
全国書店にて好評発売中
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