こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
過去に恋愛をしたことはあるけれど、さまざまな理由によって、次の恋愛に踏み出せなくなっている女性、いわゆるセカンドバージンの女性が増えているということが数年前から社会現象として話題に上るようになりました。
セカンドバージンになる女性は、内面的には、繊細であったり、思慮深く、美意識も高い、という特徴を持っていますので、本来であれば、たくさんの魅力がある人なのです。
ですが、その内面的特長のために、出会いがあったとしても、男性にピンと来ない、あるいは意識的に男性を避けてしまい、恋愛モードにならないということがほとんどなんですね。
じつはそこには、頭で考えても気づけない「女性が持ってしまいやすい無意識の不幸癖」があるのかもしれません。
今回は、2つの「無意識の不幸癖」についてお伝えしてきます。
1つ目が「妥協」、そしてもうひとつが「ファンタジー(空想)」の問題です。
ひとつめは、「私はこの程度だから、過去のように素敵な人とは恋愛できないだろう」というネガティブな妥協です。
人は、日常生活において、常に無意識のレベルで、自己価値にふさわしい現実を自分自身で選択しています。
例えば、素敵なワンピースを見つけたときに、自己価値をしっかりと感じられていれば、「私はこのワンピースを着てもいい価値を持っている」という許可が出ているため、実際に試着してみたり、購入することができます。
けれども、自己価値を充分に感じられていない状態では、「私はこのワンピースを着る価値がない」と判断してしまい、「どうせ似合わない」と自動的に判断し、いいなと思っている気持ちを打ち消してしまうんですね。
実は、これが恋愛の場面でも起きていて、過去の恋愛で傷つきすぎてしまったり、ショックな経験によって自己価値を感じられていないと、最初から素敵な人を恋愛対象から除外してしまい、男性を遠ざけてしまうのです。
●理想を追い求めすぎている可能性ふたつめは、傷ついた過去の恋愛の反動で、「今度こそは素敵な男性と巡り会いたい!」と理想を高く持ってしまったために、「現実には存在しない男性を理想にしてしまっている」というパターンです。
たとえば、映画やドラマなどに影響されて、「実際にそんな男性、いないよね」といったファンタジーの王子様を理想として追い求めていると、現実の男性に価値を感じられなくなってしまいます。
実際に、現実の男性はファンタジーの王子様と比べて、スマートではありません。
こうした比較によって「人間くさいし、あれもないし、これもないし......」と、辛辣に男性を裁くようになってしまい、「この人も違う、物足りない」と除外し続けてしまいます。
●相手と自分の価値をしっかりと認識することこうした「自分自身や他者の価値を感じられないパターン」を持ってしまった場合は、改めて、自分の価値と他者の価値を、地に足をつけて承認しなおしていく作業や心の習慣が必要です。
たとえば......
・過去に男性とつらい恋愛経験があったとしても、私は精一杯、相手を愛することができた。
・過去の恋愛からさまざまなことを学んで、私はこれまでよりも人を大切にすることができる。
・今は人間的にも成長し、女性らしさも、優しさも、思慮深さも持つことができた。
このように、過去の恋愛で経験したこと、ひとつひとつについて、自分自身の価値を丁寧に認めていくことで、過去に引きずられることも減っていきます。
そして、「私は幸せを手にしていい女性だ」という許可を少しずつ出せるようになるのです。
同時に、ファンタジーの王子様と、現実の男性とを比べて「できない」「足りない」と裁くのではなく、自分自身を承認するのと同じように、その男性の人間としての価値をきちんと認めていくんですね。
たとえば、「こんなに優しくしてくれた」「あの人はいつもこんなに頑張っている」「ぶっきらぼうだけれど、とても誠実な人だ」というように。
この習慣を続けていくことで、思い込みの世界を抜けて、本当は男性が素晴らしい資質をたくさん持っていることに気づけるようになっていきます。自分のことも、他者のことも認めていくことで、現実の世界でしっかりと相手と関わりを持ち、幸せを創り上げることができるようになるのです。
自分も他者も承認する新しいクセをつけて、素敵な恋愛を手にしていってくださいね。
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