ロンドンと言えば、エシカルファッションだけでなく、環境に配慮した都市としても有名です。そんなロンドンの取り組みを見に行ってきました。
ロンドンに到着して次の日の朝、メイン通りから少し入ったホテルの外は静かで、毎日鳥の鳴き声で目が覚めるほどでした。
街のあちこちでは、青い貸自転車をみかけます。今、ロンドン市長を務めるのは、街路樹やポケット・パークの増加計画、クリーンアップイベントの実施、低炭素企業家の表彰などの取り組みで"エコな市長"と言われているボリス・ジョンソン氏。自転車愛好家の彼が、パリのヴェリブを参考に自転車貸出しシステムを導入し、「ボリス・バイク」と呼ばれていました。
専用駐輪場は、貸出用の端末と周辺地図が取り付けられているバス停のような青い看板が立っているのですぐわかります。利用の際には契約料を払うのですが、旅行者に便利な短期の「1日間」「5日間」の契約もありました。
そのほか、2003年から、車の利用を減らして渋滞を解消するための渋滞税もあって、市民はなるべく公共の交通機関を使うようになっているそう。
バスは24時間運行しているところもありました。地下鉄やバス、国鉄などの交通機関は、オイスターカードやトラベルカードを使えば安い料金で乗ることができます。路線図を読みこなすのも旅の楽しさの一つです。
さらにロンドンのショップやホテル、ロンドン・ズーなどでは、カエルのマークの熱帯雨林を守るレインフォレスト・アライアンス認証や森林保全のFSC認証などたくさんの認証商品が使用されていました。
ライフスタイルを大きく変えるのではなく、ごく自然な感じで環境への配慮が推進されているところが印象的でした。
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