そんな時、偶然見つけたのがPiadina Biologicaというピアディーナ屋さん。ピアディーナは、エミリア・ロマーニャの名産ですが、イタリア中で食べられているパン。オリジナルレシピはラードが使われているものの、こちらのピアディーナはオイルを使用。しかもオーガニックで作られたものが主原料で、全粒粉、スペルト小麦(Farro)、普通の小麦からできたものを選ぶことが出来ます。
スペルト小麦は小麦の原種にあたる古代穀物で、人工的な品種改良がされておらず、化学肥料や農薬などを使わなくても栽培できることでも知られています。9千年以上前からヨーロッパで栽培されていたとか。良質なたんぱく質が豊富なので、でんぷんの分解がゆっくり行われ、さらにはリジン、スレオニン、メチオニンなどの必須アミノ酸も含んでいます。
さっそく、Farroのピアディーナべジタリアーナ(Piadina vegetariana)をオーダーしてみました。日本ではフダン草と呼ばれている茹でたビエトラと、オイル漬けされたピーマン、モッツァレッラが入っていてボリューム満点。
お店の奥さんは気が利いてとても優しく、ご主人は笑顔で楽しそうにピアディーナを焼いていました。また足を運びたい、聖地にふさわしいお店です。