でも、アメリカやヨーロッパに比べれば、やはり少数派。だから、ときには心ない言葉を受けてしまうことも多いようです。ここでは、人種のルツボとも言えるアメリカで、ハーフの人たちに言ってはならないとされる言葉をピックアップしてみます。
やることとかがハーフっぽくないね
これについては、「じゃあステレオタイプなハーフはどんなことをするわけ?」と思う人もいるのだそうです。確かに周囲にハーフの友人がいたら、「肌が白くてきれい」「眼が大きくていいな」などと思うもので、やはり特別な存在に感じるものです。それでも、本人にしてみたら、同じ学校に通い、日本の社会に馴染んで生活している身。あまり好奇の目で見たセリフは失礼にあたるのかもしれません。
どちらの文化が好き?
これはつまり、「両親を選ばされているような気持ちになる」のだそうです。単一文化で育った人にとっては、「2つの文化が身近にあっていいな」というのが本心。でも、好奇心に駆られ、文化を比較させるのはやはりNGのようです。
もう一方の◯◯の言葉を話さないわけだから、◯◯人とは言えないね
この言葉には、「アイデンティティを壊されるような気持ち」になるようです。ハーフの人にとっては、どちらの文化も自分のアイデンティティを築く大切な要素でもあります。でも、現実的にはどちらかの国を選んで住むという決断をしなければならない......。もう一方の国に住まず、その国の言葉を話さないからといって、そのアイデンティティを否定されるようなことは言われたくないはずです。
ほかにもNGワードはまだまだ紹介されています。
「ふたつの違う文化のなかで育つのはつらかったでしょう」
「一体君のご両親はどこで出会ったの?」
「ああ、だから(そういう顔立ち)なのか。エキゾティックだよね。そうだと思った!」
(→動物園の檻にいるような気持ちになるそうです)
いくらこちらに悪気がなくても、相手にとっては「ん?」と思うようなことがあるようです。
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