こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
これまで3000人以上の恋愛・結婚にまつわる相談を解決してきました。その中で、よく寄せられる悩みを例にあげ、「なぜか普通の幸せが手に入らないの......」と悩む女性たちに向け、その対処法を紹介していきます。
今回は、「恋愛はしたいし、男性と知り合う機会もあるのですが、男性に気後れしてしまって、その一歩を踏み出せません。悩んでいるうち、なんだか難しく考えてしまい、永らく恋愛から遠ざかっています。どうしたらいいでしょうか?」というお悩みです。
こうした「恋愛で一歩踏み出すことに苦手意識を抱いてしまう問題」の背景には、3つの怖れが隠されています。
そして、その怖れのほとんどは誤解から生まれたものですので、適切に誤解を解いてあげることで、恋愛に対しても自分らしく、のびのびと行動できるようになっていきます。
今回は、幸せな恋愛を遠ざけてしまう3つの怖れについてお伝えしていきます。
◆見捨てられる恐れ「相手の思い通りにならなければ好かれない」とか、「期待されている以上のことを与えなければ喜んでもらえない」などの誤解があると、「相手に失望されて捨てられないようにしよう」と怯えて行動してしまうことがあります。
怯えるあまりに最初から相手の顔色をうかがい続けて疲れてしまったり、イエスマンになってしまうことで都合良く扱われてしまったりします。
本来、恋愛とは、一方的に相手の希望を叶えるものではなく、互いに違う人間同士が近づき、理解し合うものです。仮に、相手にとって期待した結果にならなかったとしても、自分が合わせるだけではなく、お互いに話しあって二人で調整しあう意志が大切です。
この怖れがある人は、自分を不利で格下だと思うのではなく、「対等な立場で、しっかりと自分の意思を示したほうが良い恋愛をできる」と、繰り返し自分自身に教えてあげてください。
◆ 犠牲になる恐れ「恋愛したら、相手の言うことを聞かなければならない」とか、「自分のやりたいことができなくなる」という誤解をしていると、「恋愛=不自由で犠牲的なこと」という意識になってしまい、恋愛のチャンスも、自分から無意識に遠ざけてしまうことがあります。
とくに、両親が不幸な結婚生活を送っている家庭で育った場合、このような誤解をしてしまうことがあります。
恋愛とは、お互いのペースを守りながら、相手と一緒に生活を創っていってもよいものです。
たとえば、一人になりたい時間があれば、パートナーと話しあってルールを一緒に創ることもできます。お互いに仕事や友人との時間が必要であれば、それを尊重しあいながら関わることもできます。
犠牲になる怖れを持っている人は、自分の思いこみを一旦保留にして、パートナーと一緒に新しい生活を創っていくことで、犠牲にならない関係性を築くことができます。
◆ 幸せになる恐れ「自分だけが幸せになると、なんだか悪い気がする......」
「幸せになると努力しなくなるかもしれない......」
自分の周囲に不幸な友人がいたり、あるいは母親が幸せな結婚生活を送っていないと、自分だけが幸せを感じることそのものが悪いように思えてしまい、結果、恋愛から遠ざかってしまう女性は、じつはとてもたくさんいます。
この怖れがある人は、周囲の人の人生と自分の人生とに境界線を引けていないことが原因です。他人の人生と、自分の人生には適切な境界線が必要です。
誰でも人は、自分の人生しか責任を持つことはできません。周囲の人が不幸であったとしても、その人の代わりになることはできないのです。
優しくできることや手助けできることは積極的に行いながら、「私は私のことしか幸せにすることはできない」という自己責任を持って、意識的に「周囲の人の不幸まで背負わない」ということを心がけましょう。
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いかがでしたか?
人の心は過去の体験を元にしてさまざまな誤解を持ってしまいますが、その誤解をしっかりと認識することが大切です。そうすれば、いままでできなかったことを自分で自分に許可できるようになり、現象や環境がどんどん変わっていきます。
あなたの怖れを解消して、素敵な恋愛を呼び込んであげてくださいね。
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