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私はひとりじゃない。ある女性が見つめた被災地の今

2014/05/28 21:00 投稿

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東日本大震災から3年が経ち、節目以外の日常生活では復興について深く考える機会が減ってきましたが、まだまだ復興は序章にすぎません。

そこで、震災があった年に取材し、今も被災地の人々とともに復興活動を続けている、Nawo & Partners LLC 代表・いわせ直美さんに、被災地の現状と私たちに伝えたいことをお話しいただきました。

3年前から変化したこと、変わらないこと

震災直後から被災地に入り、女性たちの支援を中心に行ってきたいわせさん。この3年で被災地の女性たちにはどんな変化があったのかうかがいました。

全国の方々から日常雑貨などの必要物資を届けて頂いたのですが、女性にとって大切でも、つい二の次にされてしまいがちなお化粧品やスキンケアなどは、今でも情報含め必要としています。

また、メンタル面で変化したことは、人生を立て直そうと前向きに自立しようとしている方、かたや諦めて引きこもりになっている方、二極化している気がします。

いわせさんの活動にも時間とともに変化が

いわせさんの活動も、この3年でさまざまな変化があったのだそう。

当初の活動はコスメアイテムなどの寄付とメイクによる心の癒し、前向きになれるというメンタルケアでしたが、してもらう事に馴れてしまっては自立できないので、今はメンタルの自立という事を目的としたメイクレッスンをし、お手持ちのコスメでメイク出来るようにアドバイスさせて頂いたり、歌のレッスンをしながら最後に合唱したり、ヨガや瞑想などを一緒に覚えたり、情報を共有するなど、「参加型」スタイルにシフトしています。

そうする事により「私はひとりじゃない、ひとりでも出来る事がある。」など前向きになれるのです。これからは「自立」というキーワードでお手伝いが出来ればと思っています。

現地の空気を感じることが大切

最後に、わたしたちにできることについてうかがいました。

震災から3年が経ちました。時が経つにつれ風化されていきます。そんな中で現地へ行くツアーやイベントなどに参加すると、環境を肌で感じ、現地の方々の想いが伝わり復興への意識が高まると思います。まだまだ被災された方の心の傷は癒えません。

彼らが思うのは「あの悲惨な出来事を知ってほしい。そして震災が遭った事を忘れないでほしい」ということだと思います。現地へ足を運んで、現実を、体感したことを、身近な人へと伝えていってほしいと思います。

復興活動は毎日の現実。節目は関係ありません。現地へ行くことで、自分にできることが何なのか、その答えが見えるのだと思います。

[いわせ直美/Nawo & Partners LLC]

plant image via Shutterstock

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