ふだん何気なく使っている歯ブラシ。ほとんどの人は、シンクの上に歯ブラシ入れやコップを置き、そこに使った歯ブラシを置いていることでしょう。
歯ブラシ1本あたり1千万以上の細菌がところが、マンチェスター大学の新たな研究によれば、シンクに置かれた歯ブラシ1本あたりには、1千万以上もの細菌がすみついていることが判明したそうです。
その理由としてはこう説明されています。
・汚れた手を洗うたびに、その水滴が歯ブラシの表面に付着する
・ユニットバスの場合は、トイレの座面を閉めずに流すことで、その水滴がお風呂に飛び散り、歯ブラシの表面に付着する
思いもよらない盲点ですが、ふだん何気なく繰り返している動作でも、その飛沫が歯ブラシの表面に付着し、細菌となって口の中に入ってしまうというわけなのです。
理想は、歯磨きも個別にすることでは、できるだけ歯ブラシを清潔な状態に保っておくにはどうすればよいのでしょう。女性サイト「BIBA」によれば以下のとおりです。
・3か月毎に歯ブラシを変える。
・歯ブラシが床に落ちたらよく洗い流す。
・歯みがきを買う時は、口内の細菌を抑えるフッ化物配合のものを選ぶ。
・人と共有などはしない。歯みがきを個別にするのも理想的(つける時に歯ブラシに接触するため、新たなバクテリアをもらうことになる)。
・磨き終えたら必ずブラシをよく洗う。洗口液に浸して洗うとより効果的。
・歯ブラシはシンクに棚がついていたら、その中に置いておく。家族で歯ブラシ入れを共有するなら、ブラシ同士が触れ合わないよう外側に向けておく。
歯ブラシが床に落ちるということは、あらゆる飛沫がついた床の細菌を結果的に口に入れてしまうという行為なのだと気付かされます。また、同じ歯みがきを使うことで、他人の口のなかの細菌をもらってしまうというのは、「自分の子どもでも、同じ箸でご飯をあげてはならない」という説に通じるものがあります。
これらに気をつけたからといって、無菌状態になれるわけではないものの、少しでも歯ブラシを清潔な状態に保つことができそうです。
[BIBA]
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