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芸妓さんの舞を思い出す千鳥柄。甲斐みのり「コンフォート雑貨のある暮らし」

2014/04/30 23:30 投稿

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先斗町(ぽんとちょう)は、京都に5つある花街のひとつ。鴨川と木屋町通の間に南北にのびる、石畳の通り。四条通りに面した、千鳥の提灯がさがる看板が入口の目印です。 年に一度「先斗町歌舞練場」に入られる機会

風情ある町並みの中でも、ひときわ異彩を放つのが、昭和2年に建てられた「先斗町歌舞練場」。スクラッチタイルの外壁や幾何学模様の窓枠は、建築当時さぞやモダンだったことでしょう。普段は開放されていないその建物に、一般客も入ることができる機会が、毎年5月にやってきます。

それは芸妓さんや舞妓さんが舞踊や劇を披露する「鴨川をどり」。今年は5月1日~24日までの開催。1日3回公演がおこなわれ、茶券付特別席のチケットならば、芸妓さん・舞妓さんの点前でお茶とお菓子が味わえます。

あちこちで千鳥モチーフが見つかる町

先斗町を歩いていると、鴨川に飛来する千鳥印の看板や提灯を見かけますが、先斗町歌舞練場でも、あちらこちらで千鳥のデザインが見つかります。10年以上前、先斗町歌舞練場で「鴨川をどり」を観た私は、お茶席の懐紙や饅頭にあしらわれた、ちんまりふっくら愛らしい千鳥の文様にひかれ、千鳥をモチーフにしたさまざまなものを集めるようになりました。

鉢、小皿、猪口、手ぬぐい、ハンカチ、帯、帯留め、懐紙、ハガキ、ぽち袋......。器から紙ものまで、今ではすっかり我が家でも、いたるところに千鳥が飛んでいます。

鴨川をどりがはじまる5月。千鳥の器を食器棚の手前に移し、毎日のように食卓に並べては、京都で観た華やかな舞を思い出しています。


京都の古道具屋の値打ち品。千鳥が飛ぶ、大小の鉢。

小鉢の端と中央に、千鳥。京都の骨董屋で購入。

千鳥に水玉の猪口。酒器としてだけでなく、薬味を盛るのにも用いています。

猪口の内側に、富士山と千鳥。骨董市で見つけたもの。

手ぬぐいとガーゼのハンカチ。手ぬぐいは台所仕事に。ハンカチは持ち歩くおやつを包んだり。手ぬぐいは「戸田屋商店」、ハンカチは「銀座 くのや」製。

ここからはおまけ的に小さな写真でもです。

千鳥の提灯がさがる、先斗町の入口。

数年前の「鴨川をどり」のポスター。

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「鴨川をどり」のお茶席のお菓子は、「先斗町駿河屋」のちどり饅頭。

先斗町歌舞練場「鴨川をどり」の飾り提灯。千鳥、千鳥、千鳥!

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