「恋愛やセックスをすると女性ホルモンが活性化する」という雑誌などでよく見かけるフレーズ。じつはこれ、医学的根拠はまったくなく"ウソ"なのだそうです。
恋愛が女性ホルモンに影響を与えることはない!産婦人科医・宋美玄先生によると、
恋愛する・しないが女性ホルモンの分泌量に影響を与えることはありません。恋をしていなくても、彼氏がいなくても、卵巣は淡々と働いて、女性ホルモンを分泌しています。
(「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」P.15より引用)
とのこと。
そうはいっても、恋をするとキレイにはなるというのは女性の間では常識。毎日にハリが出てストレスも減少、さらに表情が豊かになったり、自分磨きもがんばれたりします。そういったことが、恋をしてキレイなる、という現象を生んでいるのでしょう。
しかし「恋をしてキレイになる」ことと「女性ホルモン」はまったくの無関係だったのです。女性ホルモンを出すために「恋しなきゃ」なんて思う必要はないんです。
女性ホルモンに欠かせないのは"脂肪"さらに、宋先生によると、女性ホルモン=エストロゲンは、たくさん出ればいい! というワケではなく、ホルモンはバランスが大事なのだそう。そして、バランスよく分泌するために一役買ってくれているのが、女性が減らそうとがんばっている"脂肪"なのだとか。
実は、女性ホルモンのエストロゲンは卵巣からのみ分泌されるのではありません。標準体重の人の場合、全体の約4割は体の体脂肪から分泌されています。つまり、痩せていて体脂肪の少ない人は、脂肪細胞の多い人に比べて、エストロゲンの分泌量が少ないのです。
(「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」P.42、43より引用)
とのこと。また、逆に太りすぎの場合も、エストロゲンが多すぎてホルモンバランスを崩してしまうことがあるそうで、適正体重が出せるのが下記の計算式。
身長(メートル)×身長(メートル)×22
(「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」P.43より引用)
計算してみると、モデルのようなスリムな体型とは程遠い数字。でも、ホルモンバランスや健康のことを考えるとこれが、標準的な適正体重だそうです。
女性らしくキレイでいたいと誰もが願うワケですが、そのために必要なのは、恋愛やセックスではなく適度な脂肪だったとは驚きましたが、なんだか「女性に優しい」医学的事実だと思いました。
woman image via Shutterstock