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走れるか否かはナンバープレート次第。パリの意外な大気汚染対策

2014/03/25 00:00 投稿

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日本でも、PM2.5による大気汚染などが問題になっていますが、パリの大気汚染もたびたび問題になっているようです。原因の違いはあれど、対策をとらなければ影響が出る可能性もある。そこで、パリでは日本から見るとユニークにも見える対策がとられました。

走れるか否かは車のナンバープレート次第

それは、ある一定時間、車のナンバープレートが奇数で終わる車のみが街のあるゾーンを走れるというもの。当然、偶数で終わる車は除外されるということです。

この対応は、3月17日の5時半〜0時の間に行なわれたものの、通勤に車を使うことが多いパリジャンにとっての足止めにもなるためか、翌日には解除されています。この規制中、パリ市内と郊外の主要60カ所には、700人もの警察官が投入されました。

ただ、救急車や障害者用の車両など、健康や災害に関連する搬送車、また、タクシーやハイブリッド車、電気自動車などはこの規制の対象外になっています。また、自動車の使用を避けるために、イル・ド・フランスでの電車を無料にしたり、街が貸し出す自転車「ヴェリブ」を無料で提供するなどの対策をとったのだとか。

これは、パリを含むイル・ド・フランス地方の大気を観測する機関から、5日間も大気汚染のピークが観測されたことをきっかけにとられた対策でした。

不人気の規制ゆえ、過去1回のみ実施

このユニークな対策ですが、実は2011年に条例として既に成立しているものだといいます。これによれば、奇数の日には奇数で終わるナンバープレートが、偶数の日には偶数のナンバープレートが走れるという交代制になっています。とはいえ、不便を強いられる対策ゆえ、反対者も多く、過去に1回しか実施されたことがなかったのだとか。

この効果に関して、1997年に実施された際は、パリ中心部では20%もの二酸化窒素の軽減が見られたといいます。その一方では、この規制を実施するには、電車の無料化などによる経済的負担が2億円以上にものぼることが指摘されるなど、やはり不人気な様子が伝わってきます。

一時しのぎの対策といえども、大気汚染のピークで切羽詰まったゆえの決断や必要性がうかがえます。

Pari.fr,Challenge.fr,LE FIGARO.fr

Car image via shutterstock

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