最近、八百屋さんやスーパーの野菜コーナーで売られている蕾菜(つぼみな)。名前がかわいいけど、あまり見たことがない野菜だと思ったら、それもそのはず。2007年から「博多蕾菜」として販売がはじまった比較的、新しい野菜なのです。
蕾菜は、菜の花と同じアブラナ科で、からし菜の一種。原産国は中国です。福岡県久留米市で導入され、選抜を繰りかえして誕生したのだそう。からし菜の一種というだけあって、菜の花と似たほどよい辛みがあります。茹でたり、電子レンジで加熱すると、ほんのり甘い旨みが出てきます。
リラックス効果も「博多蕾菜」は、血圧降下作用やリラックス効果が報告されている「r-アミノ酪酸(ギャバ)」を100グラム中40ミリグラム含み、さらに、うま味成分で「r-アミノ酪酸」の前駆物質でもあるグルタミン酸も100グラム中600ミリグラムといずれも豊富に含んでいます。
「JA全農ふくれん」より引用
GABAといえば、チョコレートで有名になった成分ですが、野菜でしっかり摂取できるのが嬉しいです。
すぐできる蕾菜レシピもう一品、というときによさそうなのが「蕾菜とトマトの卵炒め」。
<材料>
・蕾菜 50g
・卵 2個
・塩 1.5g
・トマト 30g
・ネギ 12g
・油 8g
<作り方>
1、卵をといて、塩を加える
2、水洗いした蕾菜は水気を切ってさっと炒め、湯むきしたトマトは種を除いて細かく切る
3、1の中に2を加える
4、熱して油をなじませたフライパンに3を流し入れ、半熟になるまで炒める
5、皿に盛り付け、小口に切ったネギを上から散らす
「JAくるめ」より引用
蕾菜が出回る期間は、1月~3月。見た目も蕾のように春らしくかわいい蕾菜は、いただくことで春の訪れを実感できそうです。
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(高田薫)