不思議なくらい部屋を明るくしてくれる、花。ですが、切花はすぐに枯れてしまうしと購入をためらいがち。しかし、手入れの方法しだいで、なんと1か月以上も鑑賞できる場合もあるんです。

切花のもちを左右する「水揚げ」

花を長く楽しむために、まずしておきたいのが、水を吸い上げる力が弱っている切花に、水をたっぷり与え、吸収力を良くしてあげる「水揚げ」という手入れ。花屋で買ってすぐのものは不要な場合も(花屋がやってくれている)ありますが、摘んだままの花や、買ってから時間がたっている場合などにしておくとその後の花のもちが違ってきます。

花によってさまざまな方法あるようですが、一般的な方法2つがこちらです。

 <生ける前にやっておきたい「水揚げ」のしかた>

・水切り

新聞紙などで上部を巻いた花を、水を張った容器の中で、茎を斜めにカットする。そのまま、30~40分おいておくと尚良い。

空気が入った部分を水の中で切り落とすことで、水分吸収が良くなり、また切った直後は水圧で水をたくさん吸ってくれるそうです。茎を斜めにカットすることで吸い上げる面積が広くなります。

・焼き揚げ

水切りしてすぐに、花の上部に熱が行かないよう新聞紙などでくるんで、花の切り口部分を炭化するまで焼く。焼いたあとはすぐに水につけておくこと。炭化した部分は取り除く。バラや胡蝶蘭など茎が堅い花に行います。

花を長もちさせる手入れのコツ

その後の手入れの際も、根の部分のぬめりや汚れを落とす、ときどき(根がの部分が弱っている場合などはとくに)水揚げや切り戻し(根を斜めにカット)してあげることでもちが違ってきます。

また、生けるときは、葉が水に長く浸かると細菌が増えることがあるため、水につかってしまう葉は取り除いておくのが良いそうです。

切花はすぐに枯れちゃう、というのは思い込み、そして手入れの方法を知らなかったからかも。愛情込めて手入れをすれば、その分長く楽しませてくれることがわかり、花を楽しむ機会を増やそうと思いました!

[JA豊橋,花の図書館,HANAMASA WEB,長崎のフラワーデザイナーAki's Blog]

beautiful bride image via Shutterstock

(若松真美)

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