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太っている今のほうが心地いい。フランスの「ミス・ぽっちゃり」からのメッセージ

2014/01/28 13:00 投稿

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女性誌ではいつもスラリとしたスタイルの女性が、きれいに洋服を着こなしています。しかし、フランスの「aufeminin.com」によれば、「サイズ40(日本サイズ11)以下の洋服を必要としているのは、世界の女性の18.6%しか占めていない」といい、それにも関わらず「女性誌ではいつもサイズ36(日本サイズ7)を着ている女性しか登場させない」という矛盾を指摘しています。

さらにフランスでは、35歳以上の女性のうち、約52%が太り気味だとされており、洋服ブランドはこれらの女性をダーゲットにしたサイズづくりに意欲的なのだそう。たしかに日本人がフランスのお店で服を選んでも、小さいサイズには滅多に出会えず、サイズ40のものが多いのも事実。

「ぽっちゃり美人」を選ぶ名誉あるコンテスト

そんな流れもあり、フランスでは2007年に「ミス・ぽっちゃりコンテスト(Miss Ronde」が発足しました。「ミス・コンテスト」と同様の内容で、ドレスや水着姿で美をお披露目して優勝を競います。毎年このコンテストが行なわれることで、太っている自分を否定的に捉えていた女性たちが、自らを前向きに受け入れる傾向が表れるようになったといいます。

60kgやせた過去よりも、今のほうが居心地いい

先日発表された、2014年度の「ミス・ぽっちゃり」は、Solange Maraisさん。2000人もの候補者の中から選ばれました。Maraisさんは、コンテストに応募したきっかけについて、「Public.fr」のインタビューでこう答えています。

「体重が常に変化したり、周囲の人が自分のことを変な目で見たりすることで、太っている自分を受け入れられずにいました。そんな時、彼氏がこのコンクールに応募するようにすすめてくれたのです。私が自分のことを受け入れられるようにと。彼はぽっちゃり体型が好きで、私にやせてほしくないとも思っていたのです。」

Public.frより引用

勝利の陰には、ありのままの自分を心から愛してくれる男性の存在があったようです。また、以前ダイエットで60kgもやせたことがあったそうですが、「その時の自分よりも、今のぽっちゃりしている自分のほうが居心地が良い」と自信を持って語っています。

また、ほとんど同時期に行なわれている、スリム美人を選ぶ「ミス・フランス」のコンテストについてどう思うかという問いにはこう答えています。

「人はそれぞれに、あるがままの自分でいれればいいのだと思います。それぞれの体を、肌の色を、顔かたちをもっている。私は人に対してジャッジを下すことはありません。自分が居心地がよいと思えるのなら、太っていようが、やせていようが、背が低かろうが、高かろうが、問題はないと思います。」

Public.frより引用

彼女の言葉は、自分の体型と葛藤し続け、その拒絶から受容へと難しい経験をした過去があるからこそのもの。やせていることが良しとされがちな現在の美学のなかで、「ミス・ぽっちゃり」が教えてくれたことは、あるがままの自分を受け入れることの大切さ。

来年の「ミス・ぽっちゃり」の結果も乞うご期待ください。

Public.fr,Miss Ronde,aufeminin

(下野真緒)

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