それは、女性の結婚・出産年齢が進む現代では、昔の女性にくらべて一生のうちで経験する生理の回数が10倍とも言われ、この生理回数の激的な増加が、じつは子宮内膜症や卵巣チョコレート嚢胞を引き起こす原因とされているからなんです。
自覚症状のない場合も多数あり、成熟期女性の10%が子宮内の病気を煩っているとも言われていますが、怖いのが気付かぬうちに病状が進行しているケース。
とはいえ、定期的な婦人科検診が推奨されているのは分かっていても、どこか具合が悪いといった症状がない限りは足が向きづらいもの。
かかりつけの病院を婦人科にそこで提案したいのが、風邪をひいたりお腹の調子が悪かったりと、普段の生活の中で具合が悪い時に行く内科の病院を婦人科にしてみるという方法。
内科と婦人科をまったく別なものとして分けて考えがちですが、婦人科に内科が併設されているクリニックは珍しくありません。
両方を兼ねていれば、熱が出て病院に行った時もかならずここ最近の生理の状態を訊かれ、必要な場合は内診となります。先生からの質問や指摘により、自分の生理の状態をきちんと把握することにも繋がりますし、ちょっとでも体調や心調が崩れると無言で生理に不調が現れることにも気づくはず。
かかりつけの病院を婦人科兼内科にすることで、見逃しがちな身体の異変を知らせるサインの早期発見に大きく繋がります。仕事にプライベートにと日々忙しく過ごしている人にこそ実践して欲しい、今すぐ始めたいスマートなクリニックの利用の仕方です。
(小林繭)