1992年、リオデジャネイロで開かれた地球サミットで、「どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください」と、経済成長を追い求める大人たちを前に痛烈なスピーチをした少女、セヴァン・カリス=スズキさん。現在、環境活動家として活躍する彼女が、このたび来日することになりました。
母となったセヴァンさんからのメッセージ
「伝説のスピーチ」と呼ばれるセヴァンさんのスピーチは、「NHKエコチャンネル」で見ることができます。当時、12歳だった少女も今では一人の立派な女性、そして母となりました。東日本大震災から3年がたとうとしている今、来日する彼女からメッセージが届いています。
進歩を追い求めてきた人類は、今やテクノロジーや消費を優先させ、コミュニティや愛や本当の幸せを二の次にしている。進歩を支えるエネルギーの消費が、気候まで狂わせ、人類と地球とを対立させるまでになってしまったのです! (中略)大きな困難に直面した私たちは、しかし、決して無力ではありません。何よりも協力なパワーをもっている。それは愛のパワー。子どもたちへの愛、お互いへの愛、そして自然界への愛。
(ナマケモノ倶楽部 「Love is the Movement! ツアー2014によせて」より引用)
自然を守るためにはもちろんお金や技術も必要だけれど、その根本に"愛"がなければ地球と仲直りすることはできないのかも......と、はっとさせられます。
6年ぶりの来日で全国ツアーを実施今回6年ぶりに来日するセヴァンさんは、2週間かけて全国ツアーを行います。主要都市で予定しているイベントがこちら。
・2月14日(金)夜 ウィルあいちにてトーク(愛知)
・2月15日(土)午後 明治学院大学にてトーク(東京)
・2月21日(金)夜 龍谷大学大宮キャンパスにて映画「オキュパイラブ」上映+トーク(京都)
・2月22日(土)午後 九州国際大学でトーク(福岡)
・2月25日(火)午後 パルシステムにて映画上映+トーク(東京)
このところ世界中で大規模な自然災害が起こっているのは、地球から私たちへのメッセージのようにも思えます。もしそうだとするならば、私たちの子ども、孫、そのまた子どもと、未来の子どもたちが安心して生まれてくることのできる地球を守るためには、もう待ったなしの状況なのかもしれません。セヴァンさんから愛のパワーを受けたら、もっと周りへの愛を表現していこうと思うはず。女性なら誰もが持っている母性が開くのではないでしょうか。
[ナマケモノ倶楽部]
photo by Thinkstock/Getty Images
(杉本真奈美)