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即効性と安心感どっちが好み? 素材で見極めるサプリメント

2014/01/04 12:30 投稿

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目的に合わせたサプリメントの選び方に続いて、Vol.2では「素材からサプリメントを選ぶ方法」についてお届けします。

サプリメントの素材は、大きく分けて「ナチュラル系」と「ケミカル系」の2つに分けることができます。自然派志向だから、ナチュラル系のサプリメントを選ぶ!という選択もいいですが、即効性を求める人には効果が実感しづらいのが正直なところ......。そのため、摂取する時の体調や、目的に合わせて適宜選択できるようになることが、大人の女性のサプリライフには必要です。

サプリメントを選ぶ上で迷いやすい、素材の特徴と製品の選び方についてご紹介します。

安心感を重視するなら「ナチュラル系サプリメント」

特徴

食材を濃縮抽出した成分が配合されているのが一般的なナチュラル系サプリメントです。食品を消化吸収するように穏やかに作用し、摂取後の胃部不快感が比較的少ないのが特徴です。

ただ自然派といっても、カプセルの素材まで徹底したヴィーガンサプリから、植物由来の合成成分(※)まで様々な種類があります。ナチュラル系サプリメントだからと安心せずに、成分表示をチェックすることをおすすめします。

成分表示の見方

サプリの商品パッケージに表記されている原材料表示で確認することができます。ここに難しい化学名が並ばず、食品そのものの名前(例えば、アセロラチェリー、昆布、トマト、ステビア葉、ミックスベリーやハーブ、野菜の名前など)が並んでいれば、植物から抽出した成分でできた「ナチュラル系サプリメント」と判断できます。

また、栄養素の含有量一覧表の中に
・ビタミンC(アセロラ、バイオフラボノイド、ローズヒッ プ):100mg
・ヨウ素(昆布): 75mg
など、分かりやすく栄養素と由来する原料が併記されている場合もあります。

使用するタイミング

食材の鮮度や食事全体の栄養バランスに不安があるとき、その時々に食事と一緒に摂取しましょう。栄養不足を補う場合に摂るベースサプリメントとして最適です。ただ、あくまで栄養を補助なので食事の代用としての常用は禁物です。

注意点

食品と同じように、パッケージの種類や保存の仕方によって成分が変化するため、冷暗所での保管がマスト。開封後しばらくたつと、食品のように鮮度が落ちるため、パッケージに記載されている栄養成分が表示より減っていることが考えられます。

即効性を重視するなら「ケミカル系サプリメント」

特徴

即効性や機能性を重視した加工成分を配合し、内容成分と含有量が安定しているのが特徴です。ケミカル系サプリメントは、加工の目的によって以下の3つの種類に分けられます。

(1)医薬品レベルの最新テクノロジーを活用した高機能派サプリ

(2)カラダの中で使われやすくするために自然由来成分に加工を施したサプリ

(3)コストパフォーマンスを優先し化学合成成分配合の量産目的サプリ


機能性や一定の効果を求めるなら(1)の高機能派サプリが圧倒的におすすめです。

成分表示の見方

いざ店頭で商品を手にとってみても(1)(2)の機能性をもったサプリか、(3)の化学合成成分なのか見分けづらいと思います。ポイントは、「原材料名」と「パッケージ」です。

原材料名からみる場合......

例えば、ビタミンEはトコフェロールという化学名で表記されることが多いですが、トコフェロールの前に「dl-」と付いた「dl-αトコ フェロール」は合成。トコフェロールの前に「d-」と付いた「d-αトコフェロール」は自然由来です。ちょっと専門的な知識が必要になりますが、少しずつ覚えていきましょう。


パッケージからみる場合......
遮光になっているもの、密閉型のもの、小分け式のものなどは、酸化や劣化のことまで考えられているという点で信頼できると思います。 また、価格も一つの目安になります。高い価格のものが絶対的に高機能をもつとは限りませんが、逆に極端に安い価格のものは、量産目的の化学合成成分品の可能性が大いにあります。

使用するタイミング

機能を重視する「アクティブサプリメント」として、短期間集中で摂り入れるのがおすすめです。また、成分によっては、就寝前や空腹時のほうが吸収率の良いもの、食後がよいもの、エクササイズ前や後がよいものなど、摂取するタイミングを見極めることが必要なものもあります。1日摂取推奨量をただやみくもに摂取しても、製品のパフォーマンスを引き出せないこともあるため、サプリメント外来をもつ医療機関や管理栄養士、薬剤師などの専門家に相談をするのもおすすめです。

注意点

 

サプリメントは医薬品ではないため、表現制限があります。商品パッケージには「1日○粒を目安に」といった記載はできても、栄養学や生理学的に基づいた使用のタイミングや量を記載することはできません。そのため、購入店舗や診察時に具体的な使用方法のアドバイスを受けることも、かしこい消費者になるうえで大切なポイントです。

サプリメントを選ぶには、今回ご紹介した「素材」と、前回の「目的」の視点を組み合わせて選ぶことをおすすめします。

まずは、ベースを整えたいかアクティブな一押しがほしいのか目的を決め、食事を整えるのもよし、安全性を重視したナチュラル系サプリで補うのもよし、短期集中型の即効性を重視したケミカル系サプリに頼ってもいいのです。

「これと決めたら、横道にそれない!」なんて頑なになるのではなく、体調や状況に合わせて柔軟に選択し、しなやかに暮らしにサプリを摂り入れてもらえればと思います。

次回は「30代女性の不調に合わせたサプリの提案」をご紹介します。

※「植物由来の合成成分」とは......
ビタミンCを多く含む植物(レモンなど)から、純粋に成分を抽出した「天然ビタミンC」と、別の植物の成分をかけあわせて加工された「合成ビタミンC」があります。 「合成ビタミンC」とは、トウモロコシデンプンや馬鈴薯デンプンなど、2種類の酵素を作用させて合成されたものを言います。合成ビタミンCと天然のビタミンCの分子構造は同じです。

(前田あきこ)

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