ハワイ島コハラコーストに位置する石造りの神殿「プウコホラ・ヘイアウ」は、ハワイ最大級かつ最後のヘイアウ(※)として知られる聖地です。そして、ハワイの歴史を変えるきっかけとなった特別な意味を持つ場所でもあります。

予言に基づいて築かれた最後の神殿

「この地にヘイアウを築き、戦いの神クカイリモクをまつれば、ハワイ諸島を統一することができるだろう」というカフナ(神官)のお告げに従って、カメハメハが1790年から1791年にかけてこのヘイアウを建造したのです。

その結果、カフナの予言通り、カメハメハは1810年にハワイ統一を成し遂げました。予言は本当に実現したのです!

圧倒的なエネルギーを感じるパワースポット

プウコホラ・ヘイアウの近くにはさらに2つのヘイアウがあり、このエリアは国立歴史公園として保護されています。公園内に一歩足をふみ入れると、あたりは静けさに包まれています。

ヘイアウへの途中には、木で組まれたタワーがあり、花やレイなどが供えられています。このヘイアウでは「現役の聖地」として、いまでもハワイアンの伝統的な儀式がおこなわれているのです。ハワイを統一に導いたほどの聖域だからでしょうか、圧倒的なエネルギーが流れているのを感じます。かつてのハワイにふれることができる貴重な場所です。

ちなみに「プウコホラ」とは「クジラの丘」という意味。冬になると、この丘の上からはクジラの姿を眺めることができます。入り江にはサメが多く、サメの神さまをまつるヘイアウもあるのですが、現在は海に沈んで見えなくなってしまいました。

※古代のハワイ人が建設した聖域のこと(Wikipediaより)

[プウコホラ・ヘイアウ国立歴史公園,ハワイ公式観光サイト]

(相原光)

RSS情報:http://www.mylohas.net/2013/12/034955heiau.html