手作りキムチの素で和える、大根のカクテキ【根本きこの島ごはん】

週いちで給食のおばさんをやっています。今日の先生は韓国からやってきたイルカ先生です。高江の座り込みに参加しているイルカ先生は、日本語がとても上手。おまけに韓国では小学校の先生とか。子どもたちの心を瞬時にわしづかみにするのも朝飯前。

今日は、イルカ先生に簡単な韓国のことばを教えてもらいました。「アンニョハセヨ！」「マシッソヨ！ 」「カムサハムニダ！ 」イルカ先生の後につづいて、子どもたちは元気な声で練習しています。韓国のゲームも教えてもらい、みんなで大盛り上がりしながらさんざんはしゃぎ、あっという間にお昼の時間。本場韓国の方に韓国料理もどうかと思ったのですが、わたしの頭の中は朝から韓国料理のことで頭がいっぱい。「食べたい......」そうなったら、もう作るしかなさそうです。
今が旬の大根を使ったカクテキ。大根はあらかじめ玄米のとぎ汁でおこした乳酸菌に塩を加えたもので漬けておきます。大根の水気をしぼってから手作りキムチの素で和えました。素は粉唐辛子２種、甘酒とはちみつ、すりおろした梨、魚醤、アミの塩辛、ニンニクとしょうが、ニラ、白胡麻。 島かぼちゃと二十日葱のジョンは、白玉粉を加えてもちもちかりかりに。島豆腐のチゲは自家製の味噌と納豆を加えて。ローゼルのおむすびは韓国料理ではありませんが、色合いがきれいなので作りました。 本来なら、カクテキは２、３日発酵させてからの方がおいしいのですが、それでも「マシッソヨ！ 」とイルカ先生に言われると、とーってもうれしい。食後はみんなでサッカーをしたり、川で石を詰んでタワーを作ったり。ちょうど今、わが家にはフランス人もいるので、そんな異文化コミュニケーションをたのしんでいます。

(根本きこ)