私たち女性が一生のうちに経験する「生理」の回数、どのくらいかご存知ですか?
子どもを産むか・産まないか、また何人産むかによって変わってくるのですが、初経年齢が今より遅く、妊娠・出産が多かった昔の女性は一生の生理回数は平均60回。妊娠・出産の機会が減り、初経も早くなった現代女性が経験する一生の生理回数は、平均450回(!)と、7.5倍も違いがあるんです。 もちろん、子どもを産む・産まないは個人の選択ですが、
「妊娠・出産でいったん生理が止まれば、子宮と卵巣を休ませることができます。ですが、妊娠しないと子宮と卵巣は働き続けることになり、婦人科系のトラブルを招いたり、身体全体の老化を早めたりします」(植物療法士・森田敦子さん)
でも、出産の予定は100%自分でコントロールできないのが現実。何かと憂鬱になる「生理」、どうケアしていけばいいのでしょうか。
28歳を過ぎても生理痛があるのは危険サイン?あって当たり前と思われている「生理痛」ですが、じつは......
「生理痛とは、子どもを産む機能を整える成長過程で出る傷みで、女性機能が成長する28歳で生理痛があるのはじつは不自然なこと(※1)。成熟した大人の女性がなることはあり得ないため、下腹部に激しい痛みがあるなら子宮の老化や子宮内膜症などの他の原因が考えられます」(森田さん)
もし子宮の老化や子宮内膜症だった場合は不妊症と直結するため、「痛み止めを飲んでおけばいいや」と流すのは危険。気になる痛みがあるなら、今すぐ婦人科を受診したほうがよさそうです。
生理終盤に気をつけたい「経血の逆流」また、気をつけたいのが生理の終わりの経血。生理の最後に経血の逆流が起こることがあり、外に出るべきものが膣内のひだに溜まって雑菌が繁殖し、婦人科系のトラブルの原因となることがあります。
「生理の終わりかけは、ビデを使うようにしましょう。薬局で売られている使い捨てのビデは、厚生労働省で承認された安全な医療機器で、中に入った精製水で膣の中をきれいに押し洗うことができます」(森田さん)
大切なのは、自分のカラダの変化に関心を持つこと。多くの女性が愛用するおりものシートも、敷くことで安心せず、どういうものがシートについているかをよく見ることが肝心です。シートに違和感のある分泌液がついていたら、かかりつけの婦人科にすぐに駆けつけるくらいの意識でいるべきです。
いますぐできる! 生殖年齢の老化予防対策そして、生殖年齢の老化予防のために日頃から以下のことを心がけましょう!(※2)
(1)ダイオキシン、排気ガス、農薬、重金属汚染など、環境汚染によるものは子宮や卵巣に蓄積されやすいので、食材をオーガニックに変える、マスクをつけるなどの対策を。
(2)過剰なストレスはホルモンバランスの乱れにつながる可能性も。アロマなどをうまく活用して、リラックスする時間を作りましょう。
(3)冷えはあらゆる機能の低下の原因になります。生活習慣を見直し、腹巻きをしたり、ホットドリンクで内側から温めたり、とにかくカラダを冷やさない工夫をしましょう。
(4)喫煙は血行が悪くなり、必然的に月経血の質も悪化します。どうしても辞められない人は、吸う量を減らすことから始めましょう。
(5)偏った食事はカラダをさびつかせ、血液をドロドロにさせます。とくに糖分は、体内に蓄積されてしまう糖化となって、老化の原因に。甘いもの好きは控えめにしましょう。
女性の身体が、子どもを産むためにできているのは紛れもない事実。「たかが生理」と軽く考えず、身体のリズムや、ちょっとした不調にも敏感になりたいものですね。
経血の汚れやにおいが気になる生理の日こそ、オーガニック成分配合の「<ルボア>アンティーム オーガニック by ルボア」の「アンティーム フェミニン ウォッシュ(2,100円・税込)と、「アンティーム ホワイト クリーム」(2,730円・税込)」でデリケートゾーンを優しくケアしましょう。
森田 敦子(もりた あつこ)
サンルイ・インターナショナル代表、植物療法士。フランスにおいて、植物薬理学、フィトテラピーを学ぶ。帰国後、植物のエリシター効果を応用した研究開発で高い評価を得る。女性のいきいきと生きられる社会の創出を第一に考え、環境と人に優しい植物の効果を生かしたプロダクツの研究開発を行っている。06年2月表参道ヒルズに「エルボリステリア&メディカルフィトテラピースパ ルボア」表参道ヒルズ店をオープン。著書に「成分表示でわかる化粧品の中身(婦人生活社刊)」がある。
※1参照:小杉好紀(東京産婦人科医会理事 ウイメンズクリニック南青山院長)監修「お医者さんが教える妊活スタートブック」P18より
※2参照:小杉好紀(東京産婦人科医会理事 ウイメンズクリニック南青山院長)監修「お医者さんが教える妊活スタートブック」P23-24より
photo by Thinkstock/Getty Images
(取材・文/武田京子)