「背中を丸めたり体を縮めたりする時に使う関節を曲げる筋肉を「屈筋」といい、具体的につらいことや悲しいことがなくても、屈筋を働かせたままでいると、誰でもウツウツとしてきます。」
そう語るのは、パーソナルトレーナーの中嶋輝彦さん。実際1980年代に、その研究結果も発表されているそうです。では、どうしたら改善できるのでしょうか。中嶋さんの著書『動ける身体を一瞬で手に入れる本』によると......
背伸びをする、胸を張るなど、腕や脚などの関節を伸ばす伸筋を使うと、積極性や行動力を高めるホルモン「テストステロン」が分泌され、ストレスホルモン「コルチゾール」が減少します。これにより、「うれしい」「快適」と感じやすくなり、社会性が高まり、人生にも積極的になれます。
動ける身体を一瞬で手に入れる本より引用
とのこと。中嶋さん考案メソッド「ロコムーブ」の中の「フェニックス(不死鳥)のポーズ」で、伸筋を有意義に使えるとのことで、私もさっそく試してみました。
フェニックスのポーズ(1) 両手を合わせ、耳の横に腕が来るようにして頭上にグッと伸ばす
(2)手のひらが外に向くように内にひねりながら、腕を左右に大きく羽ばたくように広げる
(3)肩甲骨をギューッと寄せるように胸を開く。このとき骨盤も一緒に引き上げる。
動ける身体を一瞬で手に入れる本より引用
これを3回×3セット。実際にモヤモヤした時にやってみると、カラダが伸びると同時に、とても開放的な気分に! 気持ちが晴れやかになると自然と姿勢が良くなり、自分に自信が出てくる感じがしました。
「ロコムーブ」には、ほかにもチーターやカンガルーなど、動物になぞらえた楽しいポーズがあり、続けることで人間が普段使いきれていない筋肉が使え、カラダのエイジングケアにもなるのだとか。せっかく前向きな気分になれたので、しばらく続けてみたいと思います。
photo by Thinkstock/Getty Images
(Ricky)