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美しく新しい。日本の伝統的な修復方法で再生された家具に出会う

2013/11/20 12:00 投稿

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ACME FurnitureのニューコンセプトラインSPITRIP ACME Furnitureでは、長橋亮さんによる古材を使った美しい家具のエキシビジョンを開催中。 日本古来の修復方法を活かして新しいものを作る

古材というのは、その文字通り、古い木材などを使用して作られる家具。使うほどに馴染み、味わい深くなる木材。一つひとつが世界に一つだけのもの。それらを組み合わせて作られる家具もまた世界に一つだけの存在です。古材を使うという発想は、日本古来の修復手法に由来しているとか。

日本では、陶器の伝統的な修復方法に「金継ぎ」という手法を用いてきました。それは、器のひび割れや破片を修復するために、漆で接着し金粉を蒔いて仕上げる方法。また割れた器の一部にまったく別の器の破片をはめ込んで漆と金粉で修復する方法もあり、それは「呼継ぎ」といわれています。

古材×新材=世界にひとつだけの家具が生まれる

日本では修復した部分を『景色』として楽しむ美的感覚があり、そんな素敵な感覚で新しい家具として古材を楽しめるのが今回のエキシビジョンでチェックできる「yobitsugi」なのです。

古材は、使われた時代や場所がそれぞれあり、その一つひとつの様式が違い、また時間とともに変化してきた独特の表情が魅力なのだそう。それぞれの美しさを活かしながらまた一つの家具にしていくというのが制作者の喜びでもあるようです。

木は育つのに何年もかかり、伐採して家具を作ること自体は自然にやさしいこととは言い難い部分もあります。だからこそ一度使った木材を大切に扱い、再生させることでもっと長く、愛用していくことで、なるべく環境を破壊しないよう努めるそんな心意気も「yobitsugi」には感じられます。

古材が育んできた時間にも思いを馳せるとお気に入りの家具も一層輝きを増しそうです。

Ryo Chohashi Exhibition SPITRIP ACME Furniture

開催場所:目黒区目黒3-9-7 3F(ACME Furniture目黒通り店内)
開催期間:2013年9月27日~12月1日
[ACME Furniture]

(高田薫)

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