週に１回、子どもたちの給食を作っています。
３才から８才まで、異年齢の子どもがいっしょになって、一時間ほど文字を学ぶクラスです。場所は屋外なので、青空学級といった風情。
例えば「あ」という文字だったら、先生が「あ」について物語を作ります。「中心に十字の形をしたつるぎがあってね、そのまわりをハチドリがくるーんて飛んでるの。」先生の見本を見ながら、子どもたちはその風景を想像します。次にクレヨンを使って、自分なりに思った「あ」を書いていきます。
「う」ならば、「うーとーとー（沖縄では、仏壇などに手を合わせることを、うーとーとーと言います。）してる人を横からよーく見ると、頭が"う"の点の部分、それから下がおじぎしてるみたいに見えない？ 」そういうと、子どもたちは真剣にその形を考えます。画用紙におおきく書かれた「う」には、その意味がしっかりと描かれています。その文字が出来た古来からの意味ももちろん大切ですが、いろいろな視点から文字を想像してみるというということも、またおもしろいと思います。
基本的に親は授業を見学できないので、あとから先生や子どもから報告や感想を聞きますが、みんなたのしそう！
わたしの担当は給食係。その日は、大豆グルテンの唐揚げ、もやしとはんだまのナムル、白菜とローズマリーのポタージュ、ひよこ豆とクミンの炊き込み玄米といった献立にしました。
「あ、これ肉じゃない！ 」とか、「はんだまきらーい」とか、わいわいがやがやランチタイム。給食作りはひそかに夢だったので、週いちで叶ってうれしいです。さて、来週は、何つくろうかな？
「ひよこ豆とクミンの炊き込み玄米」作り方
（1）ヒヨコ豆は一晩水に浸けておく。
（2）玄米を洗って、圧力鍋や土鍋にいれ、水を加える。
（3）上にヒヨコ豆をのせ、塩を少々いれて炊く。
（4）炊きあがったものに、炒ったクミンシード、ヒマヤランソルトを加え、さっくり混ぜる。
（根本きこ）
