「バードハウスを作るなら、秋がいいんです!」
そう教えてくれたのは、『国分寺バードハウス振興会』の齋藤弘典さん。お話を伺ってから、私もひとつ作ってみようかなと考えています。
都会には木が少なく、巣作りに適した洞があるような古い木がなくなりつつあります。そのため、都会の公園や街路樹でも見ることができる小鳥たちは、住宅難に遭遇しているのだそう。
そこで、重要になってくるのが「バードハウス」の存在です。一年のなかでも秋は、バードハウス作りに適している季節。秋にバードハウスを作れば、冬の間に小鳥たちはそこが安全であることを認識し、春に巣作りを始めるそう。
バードハウスは、開ける穴の大きさによって巣作りをする小鳥を選択できるので、小鳥のフン害なども考えると、都会では小さめのバードハウスがおすすめです。
齋藤さんが代表を務める「空の家プロジェクト」では、バードハウスワークショップも定期的に開催しています。カラフルなものだったり、オリジナルな小鳥たちのお家を作ることができます。
街にバードハウスが増えれば、かつてのように鳥たちが再び集まってきます。日々忙しいわたしたちも、ふと立ち止まって耳をすませば、いつもは聞こえなかった小鳥たちの声が聞こえてくるかもしれません。
今後、都会でも小鳥のさえずりに癒され、心がほっとする瞬間が少しでも増えるといいですね。
(松崎桃子)