大人になると新たに作るのが難しくなる友だち。だからこそ、より大切にしたい今の友だち。なのにお互い忙しいから、ちょっとケンカしただけでも疎遠になりやすいのが残念です。そしてなにより困るのは、心の距離が近ければ近いほど、より相手の言葉に傷ついたりカチンときやすいということ。
傷ついたときの心の解決法そこで、友だちや他人の言葉で傷ついたときに、知っておくと便利な心の解決法がありました。それはこの文に凝縮されています。
あなたの期待を満たすために、ここにいる人は誰もいません。
または、他者の期待を満たすために、あなたはここにいるわけではありません。(『沈黙からの言葉‐スピリチュアルな目覚めへの招待状‐』P152-153より引用)
相手の期待を満たすために何か言う必要はない。もちろん相手も自分の期待を満たすためにいるわけじゃないので、その人の意見は意見として受け止める。その公平さがいい関係性を築くポイントなのですね。そして相手の意見に傷ついた場合は、自分より他人の意見をより尊重してしまっているという、自分への不信が問題なのかもしれません。 友だちの何気ない言葉に心が乱れないために、下記のように心がけるとよさそうです。
友達の一言に傷ついたときの対処法2点
(1)誰かが言ったことは、単なるその人の意見であると受け止めること。
(2)誰かからの言葉で傷ついたとき、それは相手のせいではなく、過敏に反応した自分の問題だと知ること。
人によって傷つくポイントは違います。それはトラウマの違いかもしれません。またタイミングによっても変わってきます。相手によっても変わってきます。でもひとつ言えるのは、傷ついたときは、自分の心の声を聞いてあげるよいきっかけだということ。
お互いに別の意見があっていいのです。つい語調が強くなってもいいんです。必要以上に被害者意識を感じることさえなくなれば、きっと大丈夫。
[沈黙からの言葉‐スピリチュアルな目覚めへの招待状‐]
出版社: ナチュラルスピリット
著者:レナード・ジェイコブソン
価格:1,680円
photo by Thinkstock/Getty Images
(知恵子)