旬の食材には美味しいお酒を合わせて楽しみたいものですが、いまの時期、酒屋の店頭で「ひやおろし入荷しました」という張り紙をよく目にします。
「ひやおろし」とは、早春にしぼられた新酒を出荷せずにひと夏越させて、 ちょうどいい頃合に熟成した秋に出荷する日本酒のこと。気温の高い夏には急速に熟成が進み、旨みが増してまろやかな、もっともバランスのよい状態になるといわれています。
お酒本来の味を楽しめる「ひやおろし」日本酒は、発酵を止め、雑菌を殺し、香味を保つため、「火入れ」という低温加熱殺菌を行います。 通常は二回、貯蔵する前に一度、さらに出荷直前に一度行われますが、 「ひやおろし」は、二度目の「火入れ」をせずに出荷されます。それにより、熟成中に出てきたお酒本来の香りや馴染んだ味わいが加熱で壊されることなく、 そのまま楽しむことができるのです。
「ひやおろし」が出回るのは9、10、11月。 この3か月の間でも、どんどん熟成の度合いを深めていきます。 好みの円熟の味を見つけるというように、楽しみ方も広がっていきます。
日本酒もなるべくオーガニックなものを選びたいという方には、 「光琳 特別純米原酒ひやおろし 有機米仕込み」などはいかがでしょう。これは、アイガモ農法から生まれたJAS有機認定米を100%使用している日本酒です。
旨みののった秋の味覚との相性抜群な「ひやおろし」で、食欲の秋を満喫しようと思います。
[光琳 特別純米原酒ひやおろし 有機米仕込み]
価格:1,470円(税込)720ml
[日本名門酒会]
photo by Thinkstock/Getty Images
(中澤小百合)
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