前回までは、ナチュラルコスメのシャンプー＆コンディショナーの頭皮や髪に優しい使い方をお話ししました。さらに、頭皮に優しいといわれるのが「石鹸シャンプー」です。当サロンやアトリエでも大変多くのご質問をいただきます。

石鹸は、自然界で作られた天然の界面活性作用があります。昔ながらのコールドプロセス製法や釜炊き製法などで作られた石鹸で行なうシャンプーは、美容成分と保湿成分のグリセリンがたっぷりと含まれており、頭皮にとても優しく、しっかりと汚れを落とし、頭髪を丈夫にしてくれるのでおすすめです。ただ、カラーリングやパーマなどであらかじめ髪の毛にダメージがある方やロングヘアの方は、すでに髪の毛がとても乾燥しているため、どうしても髪がギシギシしてしまい、洗いにくいこともあります。

また、シャンプーの際にはアルカリ性の石鹸カスが髪の毛に残りますので、必ず酸度が強すぎない程度の弱酸性のコンディショナーで、アルカリ性の石鹸カスを中和させて洗い流す必要があります。ここで大切なのは、ふつうのシャンプーのコンディショナーですと、石鹸かすが頭皮と髪に残ってしまうという点です。そのままでいると髪の毛がベタベタし、頭皮のかゆみの原因となります。石鹸シャンプーには必ず石鹸シャンプー用のものを使う事です。また、酸性のコンディショナーは、お酢を水に薄めて精油を加え、ご自分で好みのものを手づくりすることもできます。

頭皮の健康のためには、強い合成界面活性剤などで洗わない＆洗い過ぎないことが大切です。そこで、昔の伝統的なヘアケアとして、クレイを使った頭皮ケアの方法もあります。デトックスシャンプーとして、クレイを水に薄めて頭皮に揉み込み、頭皮の皮脂や化学物質などのいらない汚れを吸着させ、取り除くもの。1か月に１回程度、定期的に行なうことで頭皮が大変綺麗になるのでおすすめです。ただし、濃度の濃いクレイパックは、しばらく放置してしまいますと、カラーリングの色などがすっかり抜けてしまうことがありますので要注意。

また、インドではメヘンディアートなどでも使用され、白髪染めで有名な『ヘナ』という植物も、白髪染めのような高濃度ではなく、通常使いよりも水に薄めて、頭皮に揉み込んでマッサージしますと、とても良い頭皮ケアになります。

いろいろなハーブや伝統的な療法を実際に試してみると、さまざまな発見があるのが、ナチュラルケアのとても面白く魅了されて止まないところですね！

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 （立川奈緒子）