普段当たり前のように夜道を照らしてくれている「街灯」。
セキュリティの観点からも、大切な役割を果たしてくれています。その一方で、人がいないにも関わらず煌々とあかりが灯っているのを見て「もったいない!」と思ってしまう人も多いはず。国を越えて共通している、この「もったいない感」。どうにかできないものかと、行動に移している人たちがいます。
人の気配に合わせて点く街灯
オランダの「TVILIGHT」という会社では、公共の場の街灯を、人が通るその気配に合わせて自動点灯し、必要のない時は自動消灯するものに移行する試みをしています。これは、街灯にセンサーを設置して、モノが近づく気配を察知させるという仕組み。これによって、空気中に排出されるCO2だけでなく、約80%ものエネルギーを節約することができ、メンテナンス費用は約50%にまで下げることができるのだそう。
どんな感じなのかが見れる映像がこちら。
Tvilight Intelligent Dynamic Street Lighting Solution from TVILIGHT BV on Vimeo.
住宅地、小さな町、商業施設、大学構内、工場、駐車場などに設置するのに適しているのだそう。
今や各国が頭を悩ませているCO2削減事情。各自治体がそろって街灯を節約するだけで、大幅なCO2削減効果が得られるよう。たとえば、フランスでは0時から5時までのみ街灯をつけるという自治体が増えています。ただ、セキュリティ上心配だという声も多くあがっているのも事実。
いずれにしても「TVILIGHT」社の街灯は、各国で一躍注目を集めそうです。また日本でも、CO2など温室効果ガス削減目標が決められており、節電とともに重要なトピックです。
こんな効率的な街灯があったら、夜空の星もぐんと数多く見えそうです。
[TVILIGHT]
(下野真緒)