30代になると、20代の頃より人生が重くのしかかってくる気がします。
結婚するのかな? 何歳まで働けるのかな? など不安はすぐに思いつくのに、もっと自由になりたい! やりたいことを思いっきりしたい! という気持ちがあるのも事実。そんな正反対の「安定と自由」のふたつを叶えられそうな本「自分の仕事をつくる旅」に出会いました。
キャリアに生かせる旅の経験
「自分の仕事をつくる旅」は、旅の目的を「キャリアにつながる旅」と決め、旅プロデューサーたちが経験した旅のストーリーや、旅をキャリアへ生かす方法を紹介しているもの。なかでも、驚いたのがヒッピーコミュニティで生活した経験が、その後のキャリアにつながっているという久志尚太郎さんの旅。
彼は、タイのチェンマイやカリフォルニアのベニス・ビーチ、メキシコの山奥のコミュニティ、グァテマラなどの「ヒッピーコミュニティをめぐる旅」をテーマに2年間をかけて世界25か国をめぐりました。
ヒッピー文化はロハスの精神そのもの
ヒッピーコミュニティでの生活を通して、「家を自分でつくるDIYの精神、「食料や政治や概念の自給、エンターテインメントまで自分たちでつくる姿勢」を学んだそう。
そしてその後の彼の生き方を変えたのが「絶対的な価値だという、社会的な概念の価値は存在しない」ということ。これを実感できたら、人の価値観や評価に左右される人生から、抜け出せそうです。でも思い返してみると、ヒッピーコミュニティで実践されている
「自分たちの身のまわりのモノを最大限にかつ、健全(持続的)に活かして社会をつくっていくこと」
(「TABI LABO」より引用)
ことは、まさにロハスの精神そのもの。ヒッピーの精神は、めぐりめぐってロハスという形で現代の社会でも生き残っているのです。
久志さんのように2年間も旅に出ることはむずかしいかもしれませんが、今年の夏休み、自分とは違う価値観のなかに身をおく旅をすれば、固くなってしまった自分の殻が破けそうな気がします。
「自分の仕事をつくる旅」のサイト版「TABI LABO」でも、本の内容が少し紹介されているので、こちらもおすすめです。
[自分の仕事をつくる旅]
著者:成瀬勇輝
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
価格:1,575円(税込)
(マイロハス編集部/篠田)