「世界でいちばん美しい街」とも言われるパリ。その景観には目を見張るものがありますが、美しい古い石造りの建物が今に受け継がれている一方、繰り広げられているのがソーラー発電計画です。
エコ意識が高まっているパリ市では、自分の住んでいる建物で、太陽光からどれくらいの温水がつくれ、どれくらいの電力が提供できるかを、インターネットで簡単に知ることができるようになりました。
パリ市が運営している、その名も"太陽の土地台帳「cadastre de soleil」"にアクセス、自分の住んでいる建物をクリックすると、その建造物の情報とともに、年間の太陽エネルギーの値が分かるという仕組みになっています。
ちなみに12万戸もの建物の太陽台帳をつくるのに、18か月の年月が費やされたのだそう。また、類似した台帳はドイツなどにも存在するものの、建物の影部分までも計算に入れたものはフランスが初めてなのだそう。
パリでは、屋根の占める面積は3100万17;も占め、そのうち20%にあたる600万17;の屋根が太陽光エネルギーの供給を可能にしてくれることが分かっているよう。公共の建物では、すでに2万700017;の屋根に太陽パネルが設置されており、これから着々と太陽光パネルの設置に励むそうです。
世界でいちばん美しい街の建物の屋根に、太陽パネルが当たり前のようにみられる日はそう遠くなさそうです。
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(下野真緒)