カナダ・ケベック州のモレアルでは、7月1日は「引っ越しの日」と名づけられる程、昔から引っ越しが多い日なのだそう。これは、賃貸契約上、7月1日を選ぶ家主が多いからなのです。
この日を前後に、道路には引っ越し用のトラックが溢れかえる光景が見られ、街全体の空気も汚れて見えるのだとか。そこで、引っ越し業者である「Déménagement Myette」が、環境に優しく値段もリーズナブルな引っ越し方法を思いつきました。
距離に関わらず、自転車で「お引っ越し」!
それが、自転車での引っ越し。長距離、短距離に関わらず、2008年のサービス開始以来、5年間で既に1500件もの引っ越し依頼をこなしてきたのだそう。その方法はシンプルで、自転車に荷車をつけ、そこにしっかりと荷物を固定して人力で運ぶというもの。
自転車でそんなに荷物を運べるの?と思うかも知れませんが、1回に運べる荷物の重さは、なんと270kg。ボックスに詰められた荷物をまとめて詰めるのはもちろん、家電製品や大型家具も運べます。
引っ越しに欠かせない"段ボール"は使わない
さらに、Déménagement Myetteでは、バックと呼ばれるプラスティック型のケースを用意。段ボールの場合、買うと一点3ドルもするうえ、拾い集めて一個一個組み立てたり、水に濡れて被害にあったり、引っ越し後にはまたばらしたりと面倒なことが多いのも事実。そのうえ、使い捨てであればエコとは言い難いです。
このバックはたった2ドルでレンタルできるうえ、一回一回清潔に洗浄されており、引っ越し前に届けられ、後は回収してもらえるため、楽なうえエコなのです。
また、不要になった家具、家電製品、タイヤなどを、リサイクルスポットまで運んでくれるサービスが。環境にやさしい体勢は、ほとんどパーフェクトですね!
料金体系は、1人の引っ越し作業員につき1時間40ドル、2人なら60ドル、3人なら80ドルというリーゾナブルな値段設定。トラックでの引っ越しよりも安く設定されており、もちろん保険付きなので安心。
(下野真緒)