ハワイ島ヒロのホテルが立ち並ぶエリアに、じつは、旅行者にはあまり知られていない隠れたパワースポットがあります。
それが、ワイアケア半島のリリウオカラニ植物園と橋でつながっている小さな島「モクオラ」です。通称ココナッツアイランドとして知られるこの島は、かつてハワイアンにとって癒しの聖地だったのです。
せっかくアクセスしやすい場所に聖地があるのですから、ハワイ島の旅をはじめる前に、まずは、身を清めるのがおすすめです。 簡単なハワイ流の禊(みそ)ぎ方法をご紹介します。
◆ハワイ流・禊ぎの仕方
(1)裸足になり、橋のたもとの砂浜から海に入ります。
(2)そのまま前に少し歩きます。
(3)手や顔を洗い、清らかな水を感じてください。
(4)十分に穢(けが)れを祓ったら、感謝を捧げて砂浜に戻ります。
<ポイント>
この時、絶対に後ろを振り返らないようにご注意を! 後ろを振り返ってしまうと、せっかく祓った穢れが、また、カラダにくっついてしまうと言われています。
実際、ハワイ島旅行の前にこの禊ぎを実践したところ、なんとめったに見ることのできない「夜の虹」を見ることができました! 夜の虹は最高の祝福といわれ、人生が変わると言われています。本当に人生が大きく変わって、ハワイ島に引っ越すきっかけにもなりました。
さて、ハワイ語で「モクオラ」は、「癒しの島」という意味があります。古代ハワイアンにとって、この島はまさに癒しの島でした。島の湧き水は病気を癒す効果があると言われ、ハワイ各地から人々が集まり、治療のためにカラダを水に浸したり、泳いだりしていました。
島には、ヘイアウ(神殿)が設置され、やがてモクオラは「逃れの地」としての役割を果たすようになっていきます。罪人や敗戦兵などは、死を逃れるためにこの島に逃げ込むことができたのです。
しかし、そうしたハワイアンの伝統は、ハワイ王国2代目国王カメハメハ2世によって否定され、ヘイアウは焼き尽くされてしまいました。そしてモクオラの存在は歴史の中に埋もれてしまったのです。
ところが、ハワイ文化の復興と共に、モクオラは再び重要視されるようになりました。現在もハワイアンは人生の節目などにこの島で禊ぎを行っています。
(相原光)