今や街じゅうでみかける「エコバッグ」。最近では、「買物袋を無駄づかいしないため」とうだけでなく、さらなるプラスアルファが求められているようです。
今年創立40周年を迎えたフランスのオーガニックショップ「Naturalia」のエコバックもその1つ。「Naturalia」は、1973年に、人間の財産ともいえる土をリスペクトしながら無農薬の自然野菜を売りたいという、フランス人カップルの熱意のもと、パリ・北駅付近に一号店が誕生。以来、フランスに80店舗を構える巨大オーガニックショップ。
貧しい家庭に、かごいっぱいのオーガニック野菜を!
そして今「Naturalia」では、記念エコバッグが3つ売れるごとに、かごいっぱいのオーガニック野菜が貧しい家庭へ届けられるというステキ試みを行っているんです!なんと、3万個のかごを届けることを目指しているそうですよ。
この行いは、困難な状況で生きる人のために、職業的・専門的経験をシェアしながら、オーガニック野菜をつくる社会的団体「Jardin de Cocagne(ジャルダン・ド・コカーニュ)」を通して行われています。「jardin de Cocagne」は、オーガニック野菜づくりというだけでなく、生活に困窮する人達の、生活向上にも役立っているという一石二鳥の社会貢献をしているんです。
エコバックのデザインは、バック底が四角いフォルムでたっぷりとしており、生地も頑丈。肩にもかけられ、手にもさげられる2タイプの持ち手がついた優しいつくりに。白地にくっきりと浮き立つ黄緑とピンクの文字のレイアウトが、ちょっとポップなイメージをプラスしています。
こちらのデザイナーは、子どもたちや女性のために、リサイクル生地を使った縫製やファッションを学べるワークショップを実践している社会派だとか。
素敵なデザインで、人助けにも環境保護にもなる「Naturalia」のエコバッグ。見事、3万個のかご野菜を届けられることを願うばかりです。
photo by Thinkstock/Getty Images
(下野真緒)