最近ヨガや加圧をはじめてみたものの、思うように体重が落ちないんです……

30代になり、仕事が忙しく、食事が不規則でバランスが悪い、運動らしい運動もしていない……そんな日々が積み重なって形成された脂肪の鎧。

いざ脱ごう、と思って食事制限や運動を始めてみても、あれれれ？なかなか効果が出ない、ということはよくある話です。

●若い時に比べ、1日プリン1個分もの蓄積が！
その大きな理由が基礎代謝の低下。基礎代謝とは、心臓を動かしたり体温を調節したり呼吸したりという、生きているだけで消費するエネルギーのことで、一日の総エネルギーの7割を占めます。

30代女性の場合、１日平均1,140kcal程度で、ピーク時である15歳前後の消費量に比べ200kcal下回ります。同じ生活をしていても、一日にプリン1つ分ずつ蓄積されるイメージですね。

だから放っておくと大人は太るのです、女性の体重増加は20代から30代で平均3kg、20代から40代だと6.2kgといわれます。早めに手をうっておくに越したことはありません。

●ポイントは、食事を減らさないこと！
ポイントは、食事を極端に減らさないこと。むしろバランスを考えてしっかりとったほうが筋肉を維持でき代謝も下がらず、ダイエット効果が出やすくなります。脂質や糖質を抑えて、タンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維が多い食事を心がけましょう。

さらに、やっぱり運動が大切です。30代のダイエットはマイナスからのスタートです。まず、血行を確保し、筋肉をしっかり作る。それからやっと痩せるという過程に入るので時間がかかります。

●ダイエットをするのをやめる！
なので「ダイエットをする」という考え方をやめましょう。それだと長期間過ぎて嫌になります。それより「生活習慣を変える」「未来への投資」という視点で生活を改善し、運動を習慣化するほうがリバウンドもありません。

働く女性に、効率的かつ継続可能な運動として一番オススメなのは、「隣駅まで早足通勤、ノーエスカレーター」です。早歩きは散歩に比べて倍ほどのカロリー消費が見込めますし、階段昇りは生活中にできる運動としては最も消費量が高いのです。

ダイエットではなく習慣を変える。結果として引き締まった健康体がついてくる。30代からのダイエットは、そんな気持ちで「続けられること」から始めてみたらどうでしょう？

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photo by Thinkstock／Getty Images

text by 岸紅子（NPO法人日本ホリスティックビューティ協会代表理事）
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大学時代にホリスティック医療と出会い、多くの代替療法を研究。美容家としていち早く、ホリスティック(包括的)ビューティのメッセージを発信し、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会を設立。2010年秋から「ホリスティックビューティ検定」開始。トークショーをはじめ、雑誌・WEB・新聞・テレビ・ラジオなど、多くのメディアでも活躍中。
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