食後にお茶を飲むと、ホッとします。
そんなホッとした気分になるお茶を一日のスタートに飲むのも良さそうです。科学的に理由はなくても、お茶にまつわることわざを見てみると、朝お茶を飲むと縁起が良さそうな気分になってきます。
朝のお茶にまつわることわざ
「朝茶に別れるな」
朝いただくお茶は、今日一日の災いから守ってくれるものと言われていることから「朝一杯のお茶を忘れることなく飲め」という意味があります。飲み忘れると縁起が悪いとも言われています。
「朝茶は七里帰っても飲め」
朝茶とは、朝に飲むお茶、また朝にお茶を飲む習慣のこと。朝のお茶は災難よけなので、飲むのを忘れて旅に出たら、たとえ七里の道を帰ってでも必ず飲むべきだという意味の言葉です。
「朝茶は福が増す」
朝、茶を飲めば、その日一日のさまざまな災難を逃れることができるという意味で、昔から朝茶は良いものとされており、信仰のようなものさえあったようです。そこから、神仏から恵み与えられる幸運を意味する「福」が増すと表現されたのかもしれません。
「お茶百科」より引用
見てわかるように、「朝」と「お茶」を使ったことわざは、縁起が良いものばかり。誰が言い始めたかはわかりませんが、昔の日本人が朝にお茶を飲むことを大切にしていたことが伝わってきます。ちなみに、こちらも覚えておきたいことわざ。
「宵越しの茶は飲むな」
お茶はいれたてが一番おいしいことの例え。また、お茶は疲労回復の助けになるとも言われますが、ひと晩経過した物は、酸化により品質が低下しており、飲まない方が良いという教えです。
「お茶百科」より引用
日本人の知恵がつまったことわざは、思わず納得してしまいます。縁起をかついで"朝お茶"を習慣にしてみたくなりました。
[お茶百科]
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(マイロハス編集部/篠田)