"モッタイナイ"は、世界に通じる日本語となりました。しかし振り返ってみれば私たちのくらしはそれとは縁遠く、大量生産大量消費がいつしか主流に。
「当たり前のように捨てられていたもの」は、知らないところにもたくさんあります。その「モッタイナイをアイデアの力でリメイクし、学びと発見をきっかけに、新しいつながりを増やす」をコンセプトに活動するのが、「Re:Re:Japan」です。
先日ご紹介した蝶ネクタイは、Re:Re:Japanとコラボレーションしたアイテムの一つ。通常、不要になったら破棄される生地サンプルを"モッタイナイ"とリメイクしたものでした。これがゴミとされていたなんて思えないほど、かわいく生まれ変わってます。
今回ご紹介するのは、防災用のホイッスル。これは「東日本大震災以降、皆さんの周りでも防災意識が高まっていると思いますが、持ち歩きたいと思えるステキな防災ホイッスルってなかなかないですよね...。」という思いから作られたアイテムです。「女性が身につけたくなるカワイイ防災ホイッスル」をコンセプトのホイッスルは、チャーム部分が広告宣伝用の"のぼり"をリメイクして作られているそう! 言われなきゃ絶対に分かりません。
このホイッスルをデザインしたデザイナーの代永加世子さんは、「海外に比べて日本には不要なものが多い」と感じ、2005年に「ADditional」の活動を開始。不必要になったのぼりを回収・洗濯後、アイロンをかけてアクセサリーを作って、オシャレな不要品のリユーズを広める活動をしています。
物を大切にしたいという思いはありつつも「壊れたけど、直すより買った方が安いし」「古くなったから新しくしよう」と、無意識に思ってしまうことってあるんじゃないでしょうか。"モッタイナイ"がそのことを改めて考え直すきっかけになりました。
[Re:Re:Japan]
防災ホイッスルストラップ:各2,100円(税込)
(杉本真奈美)