単価も高くなく、需要もあるからこそ、世界のペンメーカーはエコなつくりのボールペンを作っています。ここでは、フランス大手の「BIC」、日本発のフランス「ぺんてる」とアメリカ「ペーパーメイト」の商品を紹介します。
緑のマークが入ったBICの「エコルシオン」
1950年の創立以来、2kmもの線を書けるとうたわれたフランスBIC。
最近では目にしている人も多い、2003年以来徐々にメジャーになってきた74%の素材がリサイクル可能なプラスティックからできた「ECOlutions」というペン。黒のみならず、青、赤、緑の各カラーもラインナップ。一点あたり0.5~0.75ユーロという低価格での提供。
フランス・パイロットのペットボトルのような「B2P」
「BeGreen」シリーズの「B2P」と名のつくこのペン。ペットボトルを思わせるような透明ボディですが、「B2P」とは「Bottle to Pen」のことで、89.9%のリサイクル可能なプラスティックのペットボトルからできています。インクの取り替えが可能で、価格も2ユーロ以下と高くなく、浸透しやすいといえます。
アメリカ・ぺーパーメイトの「土に返るペン」
アメリカ大手のペンメーカー、Paper Mateからは、生分解性の素材でボディがつくられたペンが出ています。これは、中の部品はごみ箱へ、ボディは庭に捨てても大丈夫なようなつくりでできたもの。6か月もすれば、土の中へと溶け込むそうです。ボールペン自体のもちもよく、インクの取り替えも可能。一本2.2ユーロと高くない価格設定です。
日常なにげなく消耗しているものだからこそ、ボールペンのつくりには要注目。日本製のボールペンにも、エコなつくりのものは出ているようです。早速オフィスでもプチエコを実践してみたいものです。
(下野真緒)