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日本とは違うパリのノエル。フランス流ツリーのエコな再利用

2012/12/26 00:30 投稿

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今日はクリスマス。フランス人にとって、クリスマスは、家族が集う特別な行事。友達や恋人と過ごすよりも、遠方の家族が優先。だから、一般家庭では本物のもみの木を植木屋やマルシェで買い、デコレーションを楽しむのです。


クリスマス前のパリの街中では、青々と美しいもみの木を売るマルシェが姿を現し始めます。その代わり、家族が集まるバカンスが過ぎた後の歩道には、そのままもみの木を捨てる人達が続出!

そもそも緑色の廃棄物となったもみの木は、堆肥へと変えて再利用することができるもの。だから、この事態を収集するために、パリをはじめとするフランスの各都市では、各家庭で不要になったもみの木の回収に力を入れているのです。




1月を通してもみの木の回収をしに各家庭をまわる自治体もあるので、自分の住んでいる地区の予定を市役所で調べるのは必須。また、パリでは100近くの団体がクリスマスの翌日から1月下旬までの間、公園や庭園で回収スポットを設けています。

こうして砕かれたもみの木は、パリの庭園などで直接堆肥に変えられたり、庭の小道にも広げて使われたりするのだそう。ちなみに、2011年度には、パリの2万9千ものもみの木がリサイクルされたと報告されています。

また、一部のショップでも、クリスマス後にもみの木を回収してくれるところもあるんです。特にフランスIKEAでは、1月下旬までショップに持って行ったもみの木を、国有林団体と共同で引き取ってくれるうえ、何ユーロかの無料特典をつけてくれるのだそう。

「自然の恵みを堪能したら、あるべき姿に戻す気配りを忘れずに」ということでしょうね。それでは、素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。

[フランスIKEA]

text by下野真緒(Mao FRANKIEWICZ SHIMONO)
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南仏在住ジャーナリスト/エディター。東京都出身。慶応義塾大学法学部政治学科卒。女性ファッション誌編集部を経てフリーランスエディターに。パリ・南仏へ留学後、フランス南西部に移住。パリ発webmagazine・chocolatmagにて連載コラム「南仏新婚journal」、ELLE maman blog「南仏ママンのpetit palette」、GLAMサイトで「南フランスのいい予感。」ほか「シティリビング」にて海外通信コラムなど執筆中。フランス人のライフスタイルほか、社会問題、時事ネタにも関心深い。

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