デザインが気に入って購入した下着は、多少キツかったりサイズの違和感があったりしても着用してしまいがち。下着メーカーGUNZEの研究によると、「窮屈なブラジャーをつけていると、自律神経のバランスが崩れやすくなる」との結果も。
自律神経は呼吸、消化、排泄、体温調節などの生命に大切な機能を調節してくれるもので、このバランスが崩れると、イライラや緊張することが増えたり、やたら発汗するなどがおきやすくなるそうです。これ、最近耳にする「若年性更年期障害」の症状にも似ているような気がします。
また、野村皮膚科医院・院長の野村有子先生は下着3大ストレスとして
・洗剤の残り
・肌に合わない素材
・締め付けや摩擦
を挙げ、その対策法として、
<洗剤残りによるかゆみ>
デリケート部分のかゆみは、下着に付着した洗剤の残りが原因になることも。気になる時は石鹸洗剤を使うことをオススメします。ただし、デリケートゾーンまで石鹸で過剰に洗いすぎると皮脂を奪って乾燥してしまうので注意が必要です。
<肌に合わない素材>
綿100%も良いですが、綿は水分が乾くのが遅いため、よく発汗する人、ほてりが気になる人は、よく汗を吸ってすぐに湿気を放出してくれる混紡素材を選ぶと良いです。
<締め付けや摩擦>
締め付けや摩擦は、体型に合っていない下着の着用などでゴムや金属、縫製部分と接触しておこることが多いため、摩擦しにくい下着を選ぶと良いです。
などのアドバイスをしています。
言われてみれば、肌に触れる下着はオーガニックコットンが1番だと思いながらも、スポーツなどで汗を掻く時は、つい渇きが早い機能性ケミカル素材を選んでいます。でも心身ストレスの面からみると、あながち間違った選択ではないのですね。
また前述のGUNZEでは、縫い目の擦れによるカユミや着圧による肌の黒ずみなどの下着ストレスを軽減して、肌トラブルが起きにくい毎日がおくれるようにと、「縫い目がないインナー KIREILABO」を発売して、女性たちの下着ストレス軽減に対応しています。
こうやって見ていくと、下着トラブルは放っておくとエイジングを加速してしまいそう。これからはデザインやサイズだけでなく、カラダの声に耳を傾けて、心身ともにリラックスできる下着を選ぼうと思います。
photo by Thinkstock/Getty Images
(力武亜矢)