こちらの素敵な椅子は、今週末NYで行われたICFF(インターナショナル・コンテンポラリー・ファニチャー・フェア)に展示されていたもの。
自転車の部品を再利用した家具
実はこの椅子、古い自転車部品を再利用して作られているんです。カナダにあるVanden Heuvelさんのデザインスタジオでは、同じような古い自転車部品を使って、環境に優しいインテリア家具が作られています。
偶然の気付きからスタートした家具作り
もともと養豚場を経営していたVandenさんは、ある日偶然に、自分の好きな自転車と持っていたメタル加工技術を組み合わせることで、面白いことができる! ということに気づきました。ガレージに転がっていた古い自転車を使って作ったテーブルが、最初の作品。その後、徐々に他のデザイン実験に取り組み始めます。そして、この作業の面白さにすっかりのめり込んでしまい、ついに養豚場を売り払い、ガラスやメタル、古いギアパーツ、その他の素材を使って、環境を意識した家具を作ることに完全に没頭するようになっていきました。
こうなってしまったら、もう誰も彼を止められません。テーブルに留まらず、椅子、机、そして時計や鏡にいたるまでの作品を次々と生み出し、カスタムもするように。
古い自転車を再利用(reCYCLE)したユニークな作品を見ながら、どの部品を使っているのかを考えるのも楽しみのひとつ。不要なモノをゴミにせず生まれ変わらせる、そんな素敵な循環がこれからも広がっていきますように。
(佐々木祐里)