男をどんどん魅惑する小悪魔テクが満載！ 耽美な世界を満喫しよう

男性が女性らしさを感じる瞬間ってどんなときだと思いますか？　それは、細い指先やキュッと締まった足首、髪をかきあげたときにふと見えたうなじ……。そんな細部に女性らしさを感じる男性は多いと聞きます。


そんな男性がグッときてしまう女性らしさのヒントくれる作品があります。文学の天才・川端康成の「片腕」がまさにそれ。川端が描いた耽美な世界観は、海外でも人気！　

「片腕をひと晩お貸ししてもいいわ」というドキッとする娘の台詞から始まる「片腕」。主人公の男が、娘から借りた片腕とひと晩を共にするという現実離れしたストーリーですが、片腕が発する小悪魔的な女性らしさが参考になるものばかりなんです。

たとえば……■「きれいで、うれしいわ。」娘の腕がきれいと言ったのは、ベッドカバアのことだろう。水色の地に三角の模様があった。孤独の男には派手すぎるだろう。「このなかで今晩お泊りするのね。おとなしくしていますわ。」「そう？」「おそばに寄りそって、おそばになんにもいないようにしていますわ。」
■「くすぐったいわ。いたずらねえ。」と娘の腕は言って、唇をのがれるように、私の首に抱きついた。「いいものを飲んでいたのに……。」と私は言った。「なにをお飲みになったの？」「光りの匂いかな、肌の。」（原文）主人公の男はそんな片腕にどんどん吸い込まれ、やがて自分の腕とつけ替えたいと思うまでになっていきます。片腕の発する女性らしい美しい言葉遣いは、今すぐ取り入れたいものばかり！

そんな女性なら誰もが知りたい小悪魔テクが満載の「片腕」が、この冬、舞台になってよみがえります。演出するのは、いまもっとも注目を浴びる演出家のひとり・ノゾエ征爾。彼の作品は、どれもユーモアがあることで定評があり、舞台に触れる機会が少ない人でもすんなりとその世界に入ることができます。

アートを見る醍醐味は、眠っていた感覚が研ぎすまされたり、日常を生きやすくするヒントを発見したり、現実を忘れてその世界にどっぷりはまったり、と人それぞれ。

映画や本を読むのと同じように、心を豊かにしてくれる舞台鑑賞へ気軽に行ってみて。女性らしさが目覚める「片腕」は、必見です！

photo by Thinkstock／Getty Images
■片腕／川端康成三部作HP原作：川端康成脚色・演出：ノゾエ征爾出演：菊沢将憲・カトウシンスケ・山縣美礼日程：12月26日（水）20:00開演・12月27日（木）15:00／20:00開演・12月28日（金）15:00開演会場：森下スタジオ Bスタジオ　森下駅A6出口徒歩5分・清澄白河駅A2出口徒歩10分 東京都江東区森下3−5−6チケット：前売2,500円／当日2,800円チケットWEB予約はこちらから>>　※カンフェティHPからのご予約になります。電話予約：0120−240−540（カンフェティフリーダイアル平日10時〜18時）


（マイロハス編集部／篠田）

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