温泉天国の台湾では、スパの種類が豊富です。そんななか、死海のフローティングを体験できるスパがあると聞いて、行って来ました。訪れたのは、高級住宅街の一角にある「夢幻之泉 Dream Water」。
カプセル型になった死海
死海は塩分濃度が30%(普通の海水は3%)の湖ですが、ここにある「死海」は、幅約173cm、長さ260cm、高さ約130cmのDream Podと呼ばれる開閉式カプセル型タンク。内部の水の温度は35,5度、水深は50cm弱。この中には死海と同じ成分のエプソム塩が、なんと550kgも使われているのだそうです。
欧米では、こういったタンクに浸かるフローティング・セラピーが盛んで、ここのオーナー、マイクさんが台湾でも流行らせようと導入したものです。ちなみにマイクさんは死海のあるイスラエルのご出身で、浮くことによるリラグゼーションを子どもの頃から体験していたそうです。フローティング・セラピーの効果は驚くほどたくさん!
フローティング・セラピーの効果
・睡眠の質の改善(フローティング1時間で最高4時間の睡眠効果)
・デトックス(毒素の排出、むくみの改善)
・減量効果
・血液循環の改善
・肩こりや腰痛などの痛みの改善
・左脳、右脳を同時に刺激するため、,創造力、記憶力、学習力を高める
と、うれしいことずくめです。はやる気持ちを抑えつつ、私も実際に体験してみました。
まったくの静寂に包まれて至福のとき
まず、シャワーを浴びて、髪を洗います(トリートメントは使わない)。水に入るときは全裸で、アクセサリーもすべて外し、用意されている耳栓を使います。閉所恐怖症の人は、カプセルのドアを少し開けておくといいかも。内部は緊急用ボタンとライトボタンがあります。ライトは色を変えることもできますが、消したほうがリラックスできる、と言われました。真水が入ったスプレーは、目に塩水が入った時の洗浄用。フローティングタイムは1時間で、最初と最後の10分間はヒーリング系音楽が流れますが、あとはまったくの静寂。最初は浮き方のコツがわからず、(特に頭を浮かせることが難しい)何度も起き上がってしまいましたが、 後半からはうまく浮けるようになり、慢性的に凝っている肩や腰もとっても楽になりました!なかには気持ちが良すぎて熟睡する人もいるそう。
回を重ねると瞑想や睡眠が深くなる効果も!
マイクさんいわく、毎回フローティングの状態は違うのだそうで、回を重ねるごとに瞑想や睡眠が深くなっていくのだそうです。スタッフのなかには、このなかで6時間くらい眠れるという人もいてびっくり。フローティングのあと、あれだけ長い時間水の中にいたのにも関わらず、指がシワシワになっておらず、お肌はツルツル、髪はトリートメントがいらないくらいしっとり! エプソム塩の成分はマグネシウム。ここで使われているのは、ドイツから輸入した高純度の製品だそうで、お土産にバスソルトをいただきました。家に帰ってお風呂に入れたら、浮くことはできませんでしたが、旅の疲れも足のむくみも一気に解消できました。
マイクさんは、フローティングスパを東京にも広めたいとのことで、早くそんな日が来ないかと今から期待をしています。
(松田朝子)