米国では、年々、消費者の健康志向や環境問題への意識が高まっています。
全米最大規模の有機、自然、健康、エコの展示会
それを裏付けたのが3月にアナハイムで開催された「ナチュラル・プロダクツ・エキスポ」。全米最大規模の有機、自然、健康、エコ関連商品の展示会で、業界内では最も影響力がある展示会です。
今回は過去最高の2,428社が出展し、個性あふれる新商品を披露しました。まさに業界トレンドの縮図です。来場者も63,000人以上となり、こちらも過去最高を更新。世界各国から集まった人々で会場は熱気に包まれました。
食品も商品も「透明性」がキーワード
今回のトレンドを一言で解説するなら「透明性(Transparency)」。これは「消費者が、自分たちが食べる食品や、体にふれる商品に対し、どんな原料が使われているのか知りたい」ということはもちろん、「その原料がどう作られているのか知りたい」という要望が強くなってきている現れです。
特に、遺伝子組み換え(GMO)を排除する活動がさかんに行われており、遺伝子組み換え原料不使用であることを証明する「Non GMO」のシンボルをつけた商品が目立つようになってきました。GMOはアレルギーや免疫系疾患など、さまざまな問題を引き起こすと報告されており、「安全性が証明されていないにも関わらず、多くの加工品に用いられている」ことが問題視されています。
4大遺伝子組み換え食品は「キャノーラ」「トウモロコシ」「大豆」「綿」。これらは植物油や糖分などに加工されることが多く、「米国で販売されている加工品の70%には、何らかの形でGMOが使われている」と言われています。また、家畜の餌に使われたり、魚介類もGMO化が進んだり......動物性食品も危険に犯されているのです。
日本ではGMOは禁止されていますが、食糧自給率40%で輸入に頼らざるを得ないので、知らず知らずのうちに、口にしている可能性大。直接口に入れたり体に触れたりするものだからこそ、高い意識を持っていたいものです。
(c)Natural360
©2013 NON-GMO PROJECT
(太田あや)