今回は市場で躍進を見せる「オールインワン・スキンケアアイテム」。
ライフスタイルとライフステージの変化が、美容習慣にも影響
スキンケア市場のなかで、注目度がじわじわと上がっているカテゴリーがあります。それはオールインワンアイテム。背景にあるのは、リサーチによって見えた2つの変化だそう。
まず1つは、現代人のライフスタイルの変化。仕事・家事・育児と多忙な毎日を送るなかで、肌悩みが深刻化しても美容に時間がかけられない実情が見えてきたのだとか。またもう1つは、経済面での変化。人生100年時代と表現されるほど人生が長くなり、人には美容にかける費用を少し抑えたいと感じるライフステージがあることがわかってきました。
ただ、誰しもに共通するのは、忙しいから、費用を抑えたいからといって、ケアの手を抜きたいわけではない、という点。そこでいま、ワンステップで満足できる効果が得られ、価格にも納得して使い続けられる価値がある製品をつくりだすべく、各社がしのぎを削っています。
化粧水、乳液、美容液、クリーム……と、何点もそろえる必要も、重ね塗りする必要もなし。たったのひと塗りでOKのオールインワンアイテムを、肌悩み別に4品厳選しました。
アスタリフト オプミー:オールインワン=保湿力不足の懸念を払拭。すぐに、ずっと潤う
オールインワンユーザーに対して行った調査結果のなかで、保湿力や潤い維持力に不安・不満がある、との声に着目した「アスタリフト」。そこで発売元の富士フイルムは、良質なコラーゲンの抽出方法や、コラーゲンの劣化抑制方法など、同社が写真分野で培ったコラーゲン研究をいかした新製品開発に着手。肌に届ける最適なコラーゲンの形や種類を厳選し、高い保湿状態が持続できる「オプミー」の誕生に至ったのです。
写真フィルムの主原料であるコラーゲンの研究を85年以上にわたって行ってきた富士フイルムが、その知見を応用して開発した潤い成分「高濃度ピュアコラーゲン」を含む「アスタリフト オプミー」60g4,950円(税込)。高濃度ピュアコラーゲンは、コラーゲンと真皮ヒアルロン酸の産生力を同時にアップさせることが可能。一般的に、保湿力を高めると、油分の比率も高まることになり、ベタついた使用感になってしまうもの。そこで、ベタつきを最小限に抑えるべく、同社が保有する化合物ライブラリーの知見を応用して独自のジェルネットワークを開発し、オプミーに搭載。
同社保有のナノテクノロジーを活用し、ジェルネットワーク技術を開発。メッシュ構造をしたジェルが美容成分をたっぷり抱え込んで肌へ届け、ジェルとオイルで密着バリアを形成し、長時間、潤いを閉じ込める。肌上に形成されたバリアが潤いを閉じ込め、潤いを長続きさせつつ、肌ざわりはさらり、という絶妙な使用感が魅力。
パーフェクトワン リフティングジェル:ピタッと密着。引き締まり、ふっくらハリのある肌へ
2006年に誕生した「パーフェクトワン」が、2021年10月にオールインワン美容液ジェルシリーズの一部をリニューアル。コラーゲンとビタミンCを結合させたオリジナル原料・浸透VCコラーゲンを配合し、さらに保湿成分を角層に浸透させて肌環境を整える新しいアプローチを採用するなど、シリーズ3製品の潤い持続力が格段にアップしました。
なかでもリフトミックスを新配合した「リフティングジェル」は、肌のハリアップと引き締め効果が期待できる優れもの。シリーズ最高濃度のコラーゲン量を誇り、乾燥ダメージから肌を守ってくれるほか、7種の美容オイルが肌表面に潤いベールを形成し、コクのある使用感を実現。また、新配合の黒真珠エキスが長時間の保湿をサポートするなど、これだけしか塗っていないとは思えぬリッチな肌心地です。
肌に高密度な潤いを与え、いきいきとしたハリ肌を叶える浸透VCコラーゲンを、シリーズ最高濃度で配合した「パーフェクトワン リフティングジェル」50g6,600円(税込)。潤い循環をサポート・チャージ・抱え込むという3段階でアプローチするウォーターサイクルコンプレックスが、ごわついた肌をやわらげ、潤いを肌のすみずみまで巡らせることに貢献。[パーフェクトワン]
アベンヌ ミルキージェルEX:敏感肌も安心。自然由来成分主体のジェル
南仏アベンヌ村に湧き出る、ミネラルをバランスよく含んだ温泉水を用いるスキンケアブランド「アベンヌ」から、2021年秋に登場した「ミルキージェルEX」。アベンヌ皮膚科学研究所開発成分・コヒダーム™にヒアルロン酸Naを組み合わせた新成分を配合したジェルは、みずみずしく、クリームのようにしっとりと潤うと評判。
皮脂をコントロールするペポカボチャ種子油、肌のごわつきをやわらげるアボカド油、ツヤ肌へ導くトウモロコシ由来のアスコルビルグルコシドなど、自然由来成分がたっぷり配合され、敏感肌にもやさしい仕上がり。肌を過剰にさわることがストレスとなりうる敏感肌にとって、オールインワンタイプのジェルは、ワンステップでケアが叶うことから肌負担を少なく済ませられる期待も。
2015年に登場したジェルが保湿効果をアップさせて新登場。化粧水と乳液を1つにしたワンステップケアで、長時間保湿を叶える「アベンヌ ミルキージェルEX」50ml3,850円(税込)※編集部調べ[アベンヌ]
ベネフィーク エッセンシャル オールインワン ローション/ジュレ/クリーム:プレミアムな効果実感ながらお財布にはやさしい
2021年8月に資生堂から発売された新スキンケアライン「ベネフィーク エッセンシャル」は、「手に取りやすい価格でも、プレミアムな価値や保湿効果を」を合言葉に、オールインワンタイプのローション・ジュレ・クリームを3種同時にリリース。みずみずしい仕上がりから、コクのある濃密な仕上がりまで、肌心地の好みによって選択することができるうえ、どれも本体価格が3千円以下というお財布フレンドリーなプライスです。
にもかかわらず最新テクノロジーが惜しみなく搭載されており、同社のこれまでの研究技術をいかした高精製バイオヒアルロン酸が配合されるほか、大地からの恵みを選りすぐったパワーボタニカルE成分(※)を採用。さらにこだわりの乳化技術が導入され、乾燥しがちな肌がサッと潤う、効率的なケアをサポートしてくれます。
肌によい原料・技術を惜しみなく搭載させ、潤いが巡る肌へ導く「ベネフィーク エッセンシャルシリーズ」。左から化粧水/乳液/美容液/マスクの4役を果たす「オールインワン ローション」170ml3,080円、化粧水/乳液/美容液/クリーム/マスクの5役を果たす「オールインワン ジュレ」170ml3,080円、「オールインワン クリーム」90g3,080円(すべて税込)。みずみずしく軽やかな仕上がりを好む人にはローション、まろやかな肌あたりでなめらかな仕上がりを求める人にはジュレ、ぷるんとクリーミーな感触でもっちりさせたい人にはクリームがおすすめ。※ケイヒエキス・グリセリン:保湿
[ベネフィーク]
これだけでは物足りないのでは、と不安感が強い場合、美容液やクリームを加えるのも、もちろんアリ。ですが、どれも1品でじゅうぶんに機能する逸品です。ぜひとも、一度は「オールインワンのみのケア」を試してみてください。スキンケアってこんなシンプルでいいの!? という驚きと感動の体験が待っていますので。