栄養たっぷり! 疲労回復・抗酸化作用も
栗というと最近はスイーツのイメージが強いかもしれませんが、じつは栄養価が高く食事としても優秀。ビタミンやミネラルがバランス良く含まれていて、とくにビタミンC、ビタミンB1、カリウム、食物繊維が豊富です。また、栗の渋皮に含まれるタンニンにもうれしい効果があるとのこと。順番に見ていきましょう。
1.ビタミンCは「美容効果」
栗には意外とビタミンCが多く含まれています。本来、ビタミンCは熱に弱く、調理すると損失しやすいのですが、栗のビタミンCはでんぷん質に包まれているため加熱しても壊れにくい性質があります。
(「Diet Plus」より引用)
ビタミンCにはコラーゲンの合成を促進する働きがあるため、肌に弾力やハリをもたらすとのこと。メラニンの生成を抑えてシミやそばかすを防ぐ働きも期待できます。
2.ビタミンB1は「疲労回復」
疲れがなかなか取れないときは、疲れの原因となる乳酸が体内にたまっている可能性があります。栗に含まれるビタミンB1には、乳酸を分解してエネルギーに変えるのを助ける働きがあるそう。疲れがたまる午後のおやつには、コンビニなどで手軽に買えるむき甘栗もおすすめです。
3.タンニンは「肌の老化を防ぐ」
栗の渋皮にはポリフェノールの一種のタンニンという栄養素が含まれております。ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、肌のなどの老化を防いでくれます。さらに、皮膚の保護作用やシミの原因になるメラニンを抑制する働きもあると言われています。
(「Diet Plus」より引用)
タンニンを摂取したいときは、渋皮ごと食べる「渋皮煮(甘露煮)」が良いとのこと。手作りするのはちょっと大変ですが、チャレンジする価値はありそうです。
4.カリウムは「むくみの改善」
塩分が多いものを摂りすぎるとナトリウムが過剰になり、むくみにつながってしまいます。そんなときに摂りたいのは、ナトリウムを排出する働きがあるカリウム。体の余計な水分や塩分を外に出し、むくみを防止してくれます。
5.食物繊維は「便秘の改善」
糖質やコレステロールの吸収を抑える、腸壁を刺激して便通を良くする、腸内の善玉菌を増やすなど、健康維持に欠かせないのが食物繊維。栗はさつまいもよりも食物繊維の量が多いので、上手に取り入れていきましょう。
ハリ・ツヤ・重さが「おいしい栗」を見分けるポイント
「Diet Plus」では、おいしい栗の選び方や保存のコツも紹介されていました。
選ぶときは皮にハリとツヤがあってずっしり重みがあるもの、傷や変色、穴などが空いていないものは美味しい栗です。選ぶときの参考にしてみて下さいね。
旬の時期になるべく早く食べるのが一番ですが、栗を保存するには新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室に入れておくといいですよ。長期で保存したい場合はよく洗ってから水けを切って保存用の袋に入れて冷凍すると長持ちします。
(「Diet Plus」より引用)
最後にひとつお伝えしたいのは、栗はアーモンドやくるみなどのナッツ系と比べると「でんぷんが多い」ということ。脂質は少ないのですが、糖質は多いので、1個あたり約25〜35kcalはあります。5粒食べるとごはん1杯分くらいのカロリーになってしまうため、食べ過ぎには注意したいところです。
とはいえ、1粒で美容や疲労回復に役立つ栄養素を摂れるというのは魅力的。栗ごはんにしたり、そのまま茹でたり、焼いたりと、この秋はぜひ色々な食べ方を試してみてください。
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