腸の観察も体調管理の一環
アスリートの腸内細菌を研究、その結果をコンディショニングのための製品やサービスに応用している「AuB(オーブ)」によると、アスリートの腸にはたくさんの種類の菌にあふれているそうです。その豊富な菌が、免疫や筋肉、持久力をサポートしており、睡眠や疲労回復、メンタル面においても関わっていることがわかってきています。
アスリートの腸内が優れている理由は、日々の生活習慣にあります。栄養バランスが整った食事を取っていること。腹筋などの筋肉を鍛えるといった腸の動きが活発になる運動を行っていること。そして、血液や尿、便を記録することで体調管理を行っているからです。
排便があったか、なかったかは把握していても、出た便をチェックする習慣がある人は少ないのではないでしょうか。自分の腸の状態を知ることも大切な腸活のひとつです。
3ステップで確かめてみて
ステップ1 お腹を触って確かめる
お腹の周辺の温度は36℃、手の温度は27℃前後と言われています。お腹のあたりがポカポカと温かく、柔らかかったらGOOD。お腹に手をあててみて、冷たいと感じた場合、あまり温度差がないと感じた場合はお腹が冷えている証拠です。
ステップ2 見て確かめてみる
固さ、におい、色がチェックポイント。バナナのような形状、黄褐色、ニオイが気にならない状態が好ましいとされています。便秘や下痢、おならや便がにおう場合は気をつけましょう。
ステップ3 生活習慣を振り返って確かめる
今日はどんな食事をしたかな、体は動かしたかな……と、生活習慣を振り返ってみてください。いい状態の便が出たとき、悪い状態の便が出たときで比べてみると、より腸の状態を知ることができます
生活習慣を見直すポイント
・きちんと食事をする
栄養バランスが整った食事を意識し、さらに、菌を取り入れることができるチーズやヨーグルトなどの発酵食品と菌を元気にするバナナやリンゴ、キノコ類などの水溶性食物繊維、オリゴ糖を含む食材を積極的に取り入れていきましょう。
・お腹を刺激する運動
適度な運動は体内温度を2℃高くし、腸を活性化させるといわれています。腹圧が適正になると排便が適正に行われるので、お腹を刺激するような動きを取り入れるといいでしょう。
・体を温める
36~37℃が腸内細菌を活性化するのに適した温度と言われています。適度な体温を保つために、湯船につかる、温かいスープやドリンクを飲むことを意識してみてください。
・質のいい睡眠をとる
質のいい睡眠は、腸内細菌の働きをサポートしてくれます。睡眠時間をきちんと確保する、就寝4時間前はカフェインを摂取しない、就寝30分前はスマホやパソコンの使用をやめるなど、良い睡眠への誘導を心掛けましょう。
腸活で目指すべきは、たくさんの種類の菌を存在させること。お腹を触って、便を見て、生活習慣を振り返って腸の状態を知りつつ、腸活習慣をアップグレードさせていきましょう。
image via shutterstock
[AuB]
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