今回は、基礎情報を入力し、写真2枚をアップロードするだけで体のパーツの寸法と体組成が推定計測される「Bodygram(ボディグラム)」。
写真を撮るだけで、全身24か所を推定計測。活動量激減の今こそ必要
新型コロナウイルス感染症の拡大により、在宅勤務を採用する企業が増加傾向に。私生活の外出自粛も相まって、身体活動量が激減し、昨今、生活習慣病のリスクの高まりが示唆されています。
身体採寸テクノロジーアプリ「Bodygram」では、AI(人工知能)の学習機能を駆使。収集した学習用の人体データで独自アルゴリズムを構築している。身体の自己管理の重要性が以前にも増して高まるなか、おすすめしたいのが身体採寸テクノロジーアプリ「Bodygram」。
年齢・身長・体重・性別を入力し、服を着たままスマートフォンで正面と側面の2枚の写真を撮影するだけで、被写体のボディラインが自動検出され、腹囲・肩幅・手足の長さなど、全身24か所の推定採寸がなされます。
身体の内側のデータまで計測できてしまう!
すごいのは、体組成と相関関係にあることが判明している顔の構造が分析され、体脂肪率や骨格筋量までおおよその計測がなされる点。
体組成計を購入したり、体組成計と連動したヘルスケアアプリを併用したりと、複数の機器やツールを経由する必要がないのは、非常に手軽。さらに「ボディゴール」という機能を用いれば、目指す体型に合わせたゴール設定ができるので、自身の身体のモニタリングやトラッキングが容易です。
写真から計測するため、気になるのは実寸値との誤差ですが、体脂肪率で±2.5%、骨格筋量で±1kg、サイズは±1.5cmとのこと。許容範囲かどうかは人それぞれですが、目的が健康管理なのであれば、問題ない程度のズレかな、と思います。
マスクを外した状態で、正面からと側面からの2枚の写真を撮影する。身体のラインと手首足首が見える服装が望ましいが、見えていなくても推定採寸は可能。被写体のポーズによって採寸精度が左右されるので、ポーズを撮る際に流れる音声ガイダンスに従って。他業界以外からも、技術に熱視線が集まる
このBodygramの技術がヘルスケア領域で役立つのはもちろんですが、アパレル業界や寝具業界でも重宝されているのだそう。というのも、いま、コロナ禍を理由にオンラインで買い物をしたい人もいれば、実店舗での非接触での接客を望む人もいます。服を着用した状態で、写真からサイズが推定計測できる本機能を用いれば、オンラインにおいても、オフラインでの非接触接客においても、最適な商品の想像がしやすいメリットがあるのです。
Bodygramの技術を導入済みの企業例はすでにあり、たとえば「ユニクロ」では、ユニクロアプリ内の「MySize CAMERA」にBodygramのシステムを採用。身長・体重・性別・年齢と、正面・側面からの写真2枚をアップロードすることで身体10か所の推定採寸がなされ、適したサイズが探しやすいサービスを実現。
また、「エアウィーヴ」では同システム導入により、個人の体型にもっとも合うマットレスの提案が可能となっています。
ユニクロの「MySize CAMERA」で計測された推定の寸法は、「マイサイズ」としてアプリ内に保存できる。ちなみに、顔の構造が体組成に関係する点について、「どのようなポイントが体組成に関係しているのでしょうか? エラの張り具合や鼻の高さなどで、体脂肪率などがわかってしまうんですか!?」と、Bodygram広報にお尋ねしたところ、「特許取得済みの企業秘密事項となるため、お答えできかねます」とのお返事。
どのような点が関係するのかがわかってしまうと、たとえ服で隠して着瘦せしても、顔を見れば「あ、あの人の体脂肪率は……」なんてバレてしまいかねず、ちょっぴり恐ろしい。自分でお尋ねしておきながら、ぜひともこのまま機密事項にしておいていただきたいと願っています。
[Bodygram]
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