1日に休憩を何度もとると、その分だけ達成できる仕事量が減ってしまうというのが一般論です。
しかし、科学はそうではないことを示しています。休憩をとることによる生産性の向上が、休むことで失う作業時間を補って余りあることが、数々の研究によりわかっています。
この事実を受け入れたとして、今度は、こんな疑問が湧いてくるはずです。
どんな休憩を、いつとればいい?
たくさんの専門家がこの疑問に対して、木登り(事実です)から、一風変わった「52-17ルール」に至るまで、実にさまざまな解答を提示しています。
最近Forgeに掲載された記事で、時間活用の専門家であるLaura Vanderkam氏が、この疑問に対する自身の見解を語っていました。
同氏の提案を実行するには、木登り道具もストップウォッチも必要ありません。1日の生産性を最大化するのに必要なのは、毎日次の3つのタイプの休憩をとることだけです。
1. 運動
とくに驚くことはありません。
身体や精神の健康に及ぼす運動の効果を実証証する研究は膨大な数にのぼります。この事実を軽視すれば、深刻なダメージを負うことになるでしょう。
Vanderkam氏は、ほかの常識的な人たちと同じく知識労働者も、少なくとも1日1度は体を動かすべきだと言っています。
ここには、近所の散策、犬の散歩、ランニング、動画を見ながらのワークアウト、縄跳び、ケトルベルトを使ったエクササイズ、階段の上り下り、などさまざまな運動が含まれます。
2. 社交
運動ほど明白ではありませんが、社交のために時間をとることも、現在のように誰もが孤立しがちな状況においては、ますます重要となっています。
ここには、同僚とコーヒーを飲む(バーチャルでも)、パートナーや子どもと一緒にランチを食べる、家族や友人と電話で話すことなどが含まれます。
研究により、社交は最高のストレス解消法の1つであり、最初は抵抗を感じたとしても、他者とつながることで、結果的に気分が高まることがわかっています。
3. スピリチュアル
この目的で休憩をとったことがあるという人はあまりいないかもしれませんが、Vanderkam氏は、このタイプの休憩をルーチンに加えることを提案しています。
スピリチュアルな休憩と聞いてもピンとこないかもしれません。
これは、人間の霊性や魂に影響を与えるあらゆる行為を意味しています。
仕事の合間にできる、魂が喜ぶアクティビティがたくさんあります。
ここには、祈り、瞑想、スピリチュアルなテキストや祈祷を読む、気分が高まる音楽を聴くなど、自分を自分自身とより大きな存在と結びつける行為すべてが含まれます。
これはまったくナンセンスな話ではありません。自分より大きな存在とつながる感覚は、たとえ小さなものでも確かな恩恵をもたらすことを科学は示しています。
こうした休憩をいつとるべきでしょうか? Vanderkam氏が投稿した記事に、同氏が推奨するタイムテーブルが載っていますので参考に。
Image: Shutterstock
Source: Forge
Originally published by Inc. [原文]
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